40代が食べたほうがいいもの、注意が必要なものは?【ヘルスリテラシー#5】

こんにちは。「予防医学」を啓蒙するアンチエイジング医の中村康宏です。健康に関する正しい情報を使いこなす令和時代の概念「ヘルスリテラシー」を伝えています。

よく「食べてエイジングケア」と言いますが、実際には「効果が出るほどの量を食べると抗酸化より前に太ってしまう」ケースがあります。

では、何に気をつけたらいいのでしょうか。

 

『ヘルスリテラシー』中村康宏・著 1,480円+税/主婦の友社

要注意■ごま

よくセサミンなどの成分がサプリになっている健康素材。ごまの油脂成分は「オメガ6」と呼ばれる多価不飽和脂肪酸。人間が体内で生成できない必須脂肪酸なので摂取は必要ですが、脂肪は脂肪ですから、細胞に届く前にあなたが太るでしょう。健康成分摂取より前に、太るリスクを考えたほうがいいです。

 

OK■ヨーグルト、納豆

いわゆる腸活で知られる、ヨーグルトや納豆などは摂取するといいでしょう。とはいえ、ヨーグルトに入っている菌が腸に直接届くわけではありません。食物繊維や、菌の死骸、細菌を発酵させたものである乳酸などが腸内細菌のえさになります。

 

OK■きのこ、海藻

太ることもなく、食物繊維が摂取でき、悪い要素がないのが、きのこと海藻です。特にきのこからは食物繊維のほかビタミンD2も摂取可能。

 

いずれの場合も、あくまでもサプリは「より補うもの」という考えを忘れると、有害事象が目立ちます。

 

肌の弾力性を傷つけるのは紫外線

なぜ紫外線が皮膚に悪いのか。

 

表皮層の下、「真皮層」には、皮膚の弾力性の鍵となる線維芽細胞が存在します。が、紫外線の中でも特に「UVA」と呼ばれる紫外線は真皮層まで到達し、この線維芽細胞にダメージを与えます。

 

線維芽細胞の働きが低下した結果、コラーゲンの産生が低下して、真皮のコラーゲン量が減少。

 

また、加齢によって真皮層の主成分であるコラーゲンやヒアルロン酸量が減少します。

 

なくなったものを補う治療が有効です。成長因子を打つことも有効。表層はPRPと呼ばれる自己多血小板血漿を注入することで浅いシワを改善することができます。たるみなど深層の引き締めにはFGFという成分の注入が有効です。

 

骨の劣化でも顔がたるみます

また、加齢によっておこるたるみは、骨量や皮下組織の量が減少することが原因。加齢で骨がやせた結果、支えきれなくなった筋肉がたるんでしまう場合もあるのです。この場合は、皮下脂肪はむしろ多い方がいいのです。なにせ、クリニックのヒアルロン酸注入は、皮下組織の量を増やす治療なのです。

 

医師・予防内科医・米国栄養士・産業医・MPHホルダー(米国公衆衛生学修士)
中村 康宏先生

米国留学を経て、健康増進・健康防衛のための医療を提供すべく「中村康宏内科クリニック」を京都で開業。その後、日本初のアメリカ抗加齢学会施設認定を受けた「虎の門中村康宏クリニック」を東京で開業。一般内科診療、アンチエイジングを追求する女性への美容医療、外国人の企業検診や訪日旅行客へのヘルスケアサービス、IT企業の社長へジムの運動メニューまで考える「顧問ドクター」、産業医として、企業のメンタルヘルスに関する相談などの予防に特化した医療サービスを提供している。無料相談会も全国各地で実施、ぜひお運びください。

 

 

 

 

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