美食・建築・パワースポット! 東京で楽しむ「幕末維新 土佐ゆかりの地」【オトナの東京巡り】

2017.03.23 TRAVEL  [PR]

東京に住んでいても行ったことのない東京の名所……意外とたくさんありませんか? 新スポットもいいけれど、時には【オトナの東京巡り】をしてみませんか? たとえば日本の歴史にゆかりのある東京巡りなんていかがしょう。

2017~2018年は、大政奉還と明治維新という歴史的な変動があった年から150年にあたります。幕末の時代に活躍したのが、坂本龍馬に代表される土佐出身の志士たち。幕末から明治維新にかけての土佐ゆかりの地を、東京で探してみましょう。【PR】

1.土佐の英雄・坂本龍馬に思いを馳せて「赤坂氷川神社」

この場所は江戸時代の元禄の頃は、備後国三次藩・浅野家の下屋敷でした。

歴史好きなかたなら、浅野家と聞いてピンとくることでしょう。『忠臣蔵』に登場する、播磨国赤穂藩主の浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみ ながのり)です。彼は、この備後国三次藩の初代藩主である浅野長治(あさのながはる)の娘・阿久里姫(あぐり)と結婚します。

浅野内匠頭は、江戸城内の松の大廊下で吉良上野介(きらこうずけのすけ)を切りつけた「赤穂事件」を起こし、切腹を命じられ、領地没収、赤穂藩はお家断絶となりました。行き場を失った妻の阿久里は出家して瑶泉院(ようぜんいん)となり、実家である三次藩・浅野家へ戻り、ここにあった屋敷で過ごしたそうです。

その後、三次藩浅野家は四代藩主、五代藩主ともに早逝したため享保3年に断絶となり広島藩へ還付、享保15年に赤坂氷川神社が遷宮され、現在に至っています。

ちなみに「忠臣蔵」の講談で「南部坂雪の別れ」という有名な一節があり、吉良邸への討ち入り前夜に浅野内匠頭の家老であった大石内蔵助(おおいしくらのすけ)が最後の挨拶にここを訪れるのですが、吉良方の間者がいたことから、瑶泉院へ討ち入りのことを伝えられず、暇乞いに訪れたとウソをつきます。

それを聞いた瑶泉院は激高して大石を罵倒。彼は雪が降る南部坂を降りていくのですが、その南部坂もこの赤坂氷川神社のすぐ近くにあります。

坂本龍馬が勝海舟に弟子入り志願した場所

この地に赤坂氷川神社が遷宮されて以降の、江戸幕末。神社の裏手は、幕末に活躍した武士の一人・勝海舟(かつかいしゅう)が幕末から明治初期まで住んでいた屋敷がありました。勝海舟といえば、土佐の英雄・坂本龍馬が弟子入りした相手です。

 

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現在の地図と古地図を照らし合わせてみると、まさに赤坂氷川神社の裏手の位置に「勝麟太郎(かつりんたろう)」と書いてあります。麟太郎とは勝海舟の通称。そしてこの場所が、1862年に坂本龍馬が訪ねてきて、そのまま勝海舟に弟子入りした屋敷があったところなのです。現在はマンションが建っています。

地図を見比べて面白いのは、道の形も赤坂氷川神社の周りはほぼ同じ形状をしていること。ということは、この道を坂本龍馬も歩いたということ。そんな気持ちで歩いてみると、また違う景色に見えてきますね。

 

東京三大縁結び神社のひとつ

また、赤坂氷川神社は、「東京三大縁結び神社」のひとつとも言われています。特に良縁を願う女性に人気の神社で、御朱印をいただきに参拝している女性の姿が見かけられます。

赤坂氷川神社の御朱印は、社務所の授与所でいただくことができます。御朱印は初穂料300円で、9時~17時が基本となっていますが、都合により変更のこともあります。

社務所で目に留まったのが「干支みくじ」。とにかく、可愛い……! 十二支がすべてそろったおみくじです。土鈴のような人形の中におみくじが入っていて、人形の底の赤い紐を引っ張っておみくじを取り出します。

また、御神木である「大イチョウ」も強いパワースポットと言われています。樹齢400年ともいわれる古い木で、赤坂氷川神社が建つ前からあったと言われています。幹回りは約7.5メートルで港区の天然記念物に指定されています。

赤坂氷川神社 東京都港区赤坂6-10-12
http://www.akasakahikawa.or.jp/

 

 

2.土佐料理を食べるなら「まるごと高知」

高知県のアンテナショップ「まるごと高知」の2Fにある「TOSA DINING おきゃく」。伝統の土佐料理を基本におきながら、高知県の食材を使い和洋にとらわれない料理を楽しんでいただけるレストランです。

 

高知を代表する海の幸といえば「カツオ」です! こちらは特別に供されたカツオのお造り(※通常メニューにはありません)。

メニューにあるカツオ料理としては、「藁焼きカツオの塩たたき」「藁焼きカツオのたたき柚子ポン酢」などがあります。

 

おきゃくで人気の「高知産の鮮魚の刺身と高知野菜の天ぷら御膳」。土佐名物づくしのメニューです。

 

高知&幕末維新グッズのお土産は1Fで買える

1階では高知の物産品をショッピングできます。写真は、高知のゆるキャラ。右から「まるごと高知のPR大使・カツオ人間」「高知県ゆず振興対策協議会のイメージキャラクター・とさ ゆずのやま」「高知県須崎市のご当地キャラクター・しんじょう君」。

 

もちろんですが、坂本龍馬関連の商品もあります。 「土佐銘菓・竜馬がゆく」(14個入・税込1,080円)は、土佐が誇る幕末の志士龍馬を偲び、和と洋をうまく取り入れたミルク風味のしっとりとした食感の洋風乳菓です。元禄元年創業の西川屋の銘菓「ケンピ」(3個入り・税込324円)には坂本龍馬パッケージも。精選された小麦粉、砂糖のみを原料とした素朴な味のお菓子です。

 

高知県アンテナショップ まるごと高知 東京都中央区銀座1-3-13
http://www.marugotokochi.com/

 

 

3.土佐出身の実業家・岩崎彌太郎ゆかりの「旧岩崎邸庭園」

旧岩崎邸庭園は1896年(明治29年)に建てられたものです。 洋館・和館・撞球室(非公開)の3棟です。木造2階建・地下室付きの洋館は、鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計で近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。

 

幕末維新ゆかりといえば、岩崎彌太郎。岩崎彌太郎は、土佐藩出身の実業家で三菱財閥の創業者です。土佐藩参政の吉田東洋に仕えたのち、若くして土佐藩の重職に登用された後藤象二郎により藩の商務組織・土佐商会主任、長崎留守居役に抜擢され、藩の貿易に従事する。坂本龍馬率いる海援隊の経理も担当しました。

この旧岩崎邸庭園は、その岩崎彌太郎が購入した土地に、彼の長男である久彌が建てた本邸だったのです。

 

洋館で学ぶ、センスのいい装飾やインテリア

17世紀の英国ジャコビアン様式の装飾が随所に見られ、イギリス・ルネサンス様式やイスラーム風のモチーフなどが採り入れられています。この階段の手すりなどは典型的。

洋館1階にある客室。客室の天井はペルシャ風文様の日本刺繍が施されています。

 

 

旧岩崎邸の洋館南側ベランダの床には、英国王室御用達のイギリス陶磁器ブランド・ミントン製のタイルが使われています。イギリスではロンドンのウェストミンスターや国会議事堂、アメリカではワシントンの国会議事堂など重要な建築物に使用されている。個人邸にミントンのタイルが用いられた例は非常に少ないのだとか。

洋館2階の婦人客室。この部屋の装飾もまたイスラム風のデザインになっています。ピンクに花模様が描かれた壁に、ミントグリーンのドアという可愛らしい仕様。女性のお客様へのおもてなし。

 

2階の客室のひとつには、金唐革紙(きんからかわし)とよばれる貴重で豪華な壁紙が使用されています。金唐革紙は、日本の伝統工芸品で、和紙に金箔などを貼り、版木に当てて凹凸文様を打ち出し、彩色をほどこし、全てを手作りで製作する高級壁紙です。まさに豪華絢爛な壁。最上級のおもてなし、ですね。

 

洋館には随所に瀟洒なステンドグラスが用いられています。往時は、主に年1回の岩崎家の集まりや外国人、賓客を招いてのパーティーなどプライベートな迎賓館として使用されたという旧岩崎邸の洋館。

書院造りの和館はシンプルさが美学

洋館に並置された和館。書院造りを基調としています。完成当時は洋館よりも広い規模を誇っていたのですが、現在は大広間の一棟だけが残っています。

 

和館の大広間。橋本雅邦(がほう)が下絵を描いたと伝えられる、富士山の障壁画が残っています。

和館の床の間にあるフクロウの板絵も、明治期の日本画の巨匠橋本雅邦の筆による作品と伝えられています。

岩崎邸に招かれた気分でお茶をいただく

ちょっとひと息つきたいと思ったらお休み処「旧岩崎邸庭園 御茶席」へ。抹茶セットはお抹茶と和菓子のセット(510円)。苦味と甘味の組み合わせを楽しめるオトナのひと息。

ゆずとはちみつがたっぷり入った、ゆず茶(420円)もいただけます。ゆずは高知の名産品のひとつでもありますね。

お休み処「旧岩崎邸庭園 御茶席」は、赤絨毯が敷かれていて風情のある場所。歴史を感じながら美味しいお茶をいただけます。

 

高知県にある岩崎弥太郎生家前にある「まる弥カフェ」で人気のお菓子「ロースティドアーモンドトフィー」も販売していました。そこはかとなく幕末の高知を感じさせるお土産に!?

 

旧岩崎邸庭園
東京都台東区池之端1-3-45
http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/index035.html

 

高知県知事もめぐった土佐ゆかりの地

今回ご紹介した土佐ゆかりの地は、高知県の尾﨑正直知事も参加した「祝・大政奉還150周年!幕末維新ゆかりの地を巡るはとバスツアー」で、講釈師・一龍齋貞心さんの案内でめぐった場所でもあります。

そして現在、高知県では大政奉還150周年を記念して「幕末維新博」が開催されています。東京の土佐ゆかりの地を訪れたあとは、高知に足を運んでみたくなるのでは?

詳しくはコチラ。

「志国高知 幕末維新博」公式サイト
http://bakumatsu-ishinhaku.com/