梅宮アンナさん、50歳の更年期はどうですか?「大きな心配事を乗り越えて…いまは霧が晴れたようです」

どんな状況に立たされようと毅然と自分の人生を切り拓いている――。

そんなイメージの梅宮アンナさんもこの8月で50歳を迎え、ジャスト更年期世代真っ只中。

 

2019年12月に父・辰夫さんが逝去し、これまで経験することがなかった煩雑な事務仕事に忙殺される日々。度重なる引っ越しに、20歳になった一人娘の百々果さんがアメリカの大学生活を送るための手続きなど、はたから見てもその環境変化はすさまじいものがありました。

 

さまざまな不調が顕著になる更年期に突入しているだけに、アンナさんは大丈夫だったのでしょうか? 彼女の気になる更年期についてお話を伺いました。

 

【私の更年期のつきあい方#1梅宮アンナさん】前編

Q.アンナさん、更年期症状は出ていますか?

「あります、あります! でも、『更年期だから』なのかは正直わかりません(笑)」

 

頭痛がひどく、イライラもします。でも、これが更年期のためなのか、家のことが原因なのかがわらかなくって。

頭痛は、毎日あるわけではなく、薬を飲めば落ち着くし、いろいろなことを考えすぎて疲れているからかもしれないし。

 

また、物忘れがひどい! 今朝も家を出る直前に、『パスポートをどうしたっけ?』と……。娘の渡米にあたり、自分のパスポートを出した記憶はあるのに、置いた場所が思い出せない。同居する母には『忙しすぎるのが原因』と言われるけれど、正直、若年性アルツハイマー病を疑ってしまったほど。

 

でも、これは決してネガティブな気持ちから疑っているのではなく、早めに病気がわかれば手を打つこともできるし、症状を遅らせることもできるから、というポジティブな気持ちからなんです。

 

Q.更年期っぽい不快な症状に対して、何か対処をしていますか?

 「不安要素を解決したら、視界が晴れるようにイライラがなくなりました」

 

ホットフラッシュみたいな更年期を代表するような身体症状はなかったのですが、父が亡くなったころからイライラが続いていたので、『命の母』を飲んでいました。私がイライラしていると、家族からは『命の母、飲み忘れているでしょ』と指摘されたりして(笑)。

 

更年期もあったのかもしれませんが、私のイライラの大きな原因は家のことでした。これまで父が管理していた家に関するもろもろのこと、そして父が亡くなっために発生した相続関係を私が行うことになり、これはとても大きなストレスでしたね。やりたくなくても、もう私しかやる人はいない。

 

だから、わからないことはとにかく専門家に聞いて、自分でもいろいろ調べて、1つ1つ解決していきました。特に、家族の思い出が詰まり、父が大事にしていた『真鶴の家』の売買に関しては、心無い言葉を投げられたりもして、本当に大変でした。

 

でも、この問題が終わったら、驚くほど不調とは無縁になりました。本当に薄曇りだった視界が一気に晴れたようです。もしかしたら、今が一番元気かもしれません!

 

Q.更年期症状は終わったんでしょうか?

 「ストレスとの付き合い方が分かり、不調が出る前に自分を解放する時間を設けています」

問題が解決することでイライラは軽減しましたが、頭痛などの不調は相変わらず感じます。私は体のSOSを決して無視はせず、徹底的に調べることが好きなので、不調の原因を調べまくります。この2年間は家のことでやることが多かったので、今思えば、更年期は意識していなかったとは思いますけど。

 

ただ、ストレスが多い生活を送っていたので、イライラとの付き合い方は学びました。そこでわかったことは、私の場合、集中的にがんばったら、その後は思いっきりリラックス時間を設けることが大切だということ。

 

先日、娘の渡米にあたり、久しぶりにアメリカを訪れたのですが、驚くほどの解放感があったんです。『私のリラックス法は、日本を離れ、太陽を浴びることなんだ』と改めて実感しました。自分を解放することは、今後もやっていきたいな、と思っています。

 

Q.更年期に入り、ご自身や家族の関係で変わったことはありますか?

 「今まで大丈夫だった美容ケアがトラブルの元に。年齢的にはやっぱり免疫力が低下しているのかも」

 

 

これまでとは環境が変わったことでストレスが増え、免疫機能の低下を実感しました。

 

それをダイレクトに感じたのは、突然顔が真っ赤に腫れたとき。何かのアレルギーが出てしまったんです。でも、この原因がわからず、『家のせい? 食べ物?』と、何があわないのかわからなくて1年くらい悩んでいました。

 

そんなある日、まつエク中に猛烈な熱さを顔に感じて。施術者と『(アレルギーの原因は)これだ!』と。エクステ時に使うグルーが原因だったんです。

 

まつげのエクステは3年くらいやっていたのに、いきなり拒否反応が出ちゃったんですよね。これまで大丈夫だったのに、こういう反応が出るようになったのは、ストレスもあるけれど、やっぱり年齢も関係しているのかしら?

 

 

▶【この記事の後編】アフリカ・サハラで人生観が根底から変わった。あの体験があるからこそ、私は何にでも向かっていける

 

梅宮アンナ(うめみや あんな)/

1972年東京生まれ。父は俳優の梅宮辰夫、母は元モデルのクラウディア。街でのスカウトをきっかけに、19歳でモデルデビュー。『JJ』『CLASSY.』『VERY』など、人気女性ファッション誌の専属モデルを務め、カリスマ的な人気を博す。2002年に、娘・百々果を出産してからは、タレント業と母親業の両立に日々奮闘している。現在は、TV、雑誌、イベントのほか洋服のプロデュースなど、幅広くクリエイティブな分野で活躍中。著書に『梅宮家の秘伝レシピ 梅宮辰夫が家族に遺した料理帖 シンプルで豪快』(主婦の友社)がある。

 

撮影/屋山和樹 取材/藤井優美<dis-moi>

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