夫が失踪して人生崩壊。38歳、自分はイケメンと結婚した勝ち組だと思っていたのに(後編)

2024.12.09 LOVE

離婚はしないという選択

涼さんは、調停の席では、「妻からモラハラを受けた」と言いました。

全く心当たりのなかった茜さん。慰謝料の折り合いがつかず、調停は難航しました。

「当初、私が請求した慰謝料の半額を一括払いして、残りを分割払いするという話でした。それだったら離婚してもいいかなと思いましたが、次の期日に、『まとまったお金が払えなくなった。月々数万円、7年〜10年かけて分割払いしたい』と言ってきました。

 

『慰謝料を一括払いするためのお金を用意するから待ってくれ』、という話もありましたが、結局、私が『離婚しなくていい』と言って調停は終わりました。向こうは有責配偶者なので、自分で離婚するかどうか決められません。これでいいと思いました。

 

離婚しない場合、年収が高い方が低い方に婚姻費用を支払わないといけないという決まりがあります。離婚して養育費をもらうという方法もありますが、婚姻費用より額が減ってしまうので、離婚しないで婚姻費用をもらった方がいいんです。

 

好きな人もいないし、再婚する気もないし、正直、男はこりごりです。納得のいかない慰謝料をもらって、辛い思いをして働いて親に借金を返していくのなら、お金をもらい続けた方がいいんです。そのくらいの責任は果たしてほしいと思います。」

 

自ら突然家を出ていった涼さんですが、離婚調停で、面会交流をしたいと申し立てて来ました。しかし、子どもたちは、「パパが勝手に出て行ったんだから、会いたくない」と言っているそうです。

 

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