夫が失踪して人生崩壊。38歳、自分はイケメンと結婚した勝ち組だと思っていたのに(後編)
離婚には合意しない、それが復讐
茜さんは、離婚に合意しないのが一番の復讐だと言います。
「理由も言わずに勝手に出ていって、離婚したいと言われても勝手過ぎます。私に寄り添って、私にとっていい条件で離婚すべきですよね。でも、向こうの弁護士は、夫の要望ばかり主張してきました。それじゃあ思い通りにしてあげようとは思いませんよね。これはささやかな抵抗です。
15年間、向こうはいろいろ女性関係がありましたが、私は彼一筋でした。青春時代の全てを捧げてきたんです。でも、彼と結婚したから子どももいるし、子どもは私の宝物です。今まで費やしてきた時間が、全く無駄だったとは思いません。
いずれにせよ、7、8年別居が続いたら婚姻関係は破綻が認められます。こちらから裁判は起こしませんが、向こうから裁判を起こしてくる可能性はあると弁護士が言っていました。
調停も弁護士費用がかかりましたし、裁判となるとまたお金がかかります。成功報酬も支払わなければなりません。経済的な事情で先延ばしになっているのかもしれません。私も本来なら支払わなくていいお金を支払うことになりました。親に借金したので返さなければいけません。」
夫側の弁護士は離婚裁判を起こすと言っていましたが、いまだその気配はありません。
「裁判を起こそうと思えば起こせるはずです。でも、調停にも弁護士費用がかかりましたし、裁判となるとまたお金がかかります。お金がかかるから裁判を起こせないのかもしれません。
夫は、結婚する時に住宅ローンが組めず、家も両親に建ててもらいました。月々家賃のような感じで返済していたのですが、今は一円も払ってきません。酒、女、金、全てだらしない人でした。」
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