夫が失踪して人生崩壊。38歳、自分はイケメンと結婚した勝ち組だと思っていたのに(後編)
「ママの子どもでよかった」、と言ってもらいたい
茜さんは子どもファースト、これからも子どものことを第一に考えて生きていきたいと言います。
「精一杯子どものために生きて、いつか『ママも自分のために生きな』って子どもに言ってもらえるような母親になりたいと思います。あいつより絶対に稼いでやるし、何かで成功したいとも思います。」
茜さんは、別居してからシングル生活ですが、すごく交友関係が広がったと言います。職種も年齢層もさまざまですが、いろんな人と知り合いました。
私はもともと友達が多い方なんですが、夫は友達がいないので、同居している時は無意識に友達と会うのを控えていました。『〇〇とご飯食べに行く』とか言えませんでした。世間から遮断されていたんだなと思いました。」
これからは楽しく生きていきたいという茜さん。久しぶりに友達と食事に行きました。
「今までは、子どもがいない時間帯に会える人としか会いませんでした。でも、夫がいなくなったので、久しぶりに高校時代の同級生と集まることができました。
別居したと言ったのですが、誰も驚かないんです。『やっぱりね、何も変わってないね』『そんなの想像つくわ』と口々に言われて、みんなそう思っていたんだと思いました。」
今は、子どもたちの幸せだけを考えているという茜さん。
「子どもたちと一緒に楽しく生活して、ママの子どもで良かったと言われたい。今も『大好きだよ』と言ってくれます!」
一時は、突然の別れにショックを受けた茜さんですが、気持ちは前を向いています。
もう夫への愛情はないという茜さん。
「クレジットカードを解約され、突然生活費ももらえなくなって、子どもを見捨てたんだなと思いました。死ねと言っているのと同じです。私は母親だから、子どものことを第一に考えます。向こうも戻る気はないのでしょうけど、私も再構築することはないと思いました。
正直言うと、子どもにとって父親はいたほうがいいかなと思ったこともあります。ちゃんと謝罪してくれたら再構築したと思います。でも、謝罪の言葉は一切ありません。もう後戻りすることはありません。」
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