1つでも被ったらNG。28歳で借金250万円をつくった芸人の3つのお金グセ

ほとんどの若手芸人が、多かれ少なかれ借金があります。それは、“お笑い”をお金にするのがとてつもなく難しいということもありますが、ぐうたらのダメ人間が集まる巣窟だからでもあります。

その中でも、ギャンブルもやらず、酒も飲まず、女性と遊ぶこともないのに借金を250万円作った “西日本”という芸人がいます(調子が良いときは280万円でした)。彼の借金を減らすべく、月1回のミーティングで彼の生活習慣や考え方を詳らかにしていますが、そこには彼が貧乏になるべくして貧乏になった考え方や知識があります。

 

1・Suicaを1000円ずつチャージしている。

彼と移動していると、何度も改札で躓いてしまいます。彼は電子マネーに常に1000円ずつチャージしているので、すぐにHPが0になって、回復するために券売機でチャージします。だから、複数箇所に移動するとなると、1日に2回チャージすることもあります。その度に、急にいなくなった彼を、改札の中で待ったり、人混みではぐれてしまったのかと思い電話をしたりします。
電車にも乗り遅れますし、良いことはひとつもありません。耐えかねた仲間が、1000円ずつチャージしないで欲しい旨を伝えても、「待ってればいいじゃん」と言う始末です。チャージというのは、前払金です。早く払ったからと言って、支出が増えるわけではありません。1000円ずつチャージしている“時間”こそが、大きな損失だと理解できないのです。そして、そんな自分の時間を大切にできない人は、他人の時間も大切にできません。きっと、西日本が芸人でなく、一般の会社に就職しても、出世することはないでしょう。

2・年金が50歳からもらえると思っている

彼の借金を返すに当たって、ライフプランを書いてもらいました。何歳で結婚して、何歳で子供を作って、何歳まで働くか。そのためには、借金を何歳までに完済しなければいけないかを認識してもらうためです。そのときに彼は、35歳で結婚して、36歳で子供を作り、50歳から年金をもらい、60歳まで働くというプランを提出してくれました。
50歳から60歳までは年金をもらいながら働くつもりのようです。彼の相方である東日本にも確認してみたところ、「60歳から」との回答でした。
借金がある西日本の思考は、単純に支給年齢を誤認していたことが問題なのではなく、自分の都合の良い方向へ変えていたことが問題です。彼くらいの借金王になると、自分中心の思考が多くなってしまいます。高齢化で社会保障費が足りないなどとは知る由もありません。「50歳になったらもうおじさんだから、年金くらいもらえるだろう」とか考えているのです。そういう甘い考えは、リスクやコストに備える思考を奪うので、貧乏の礎となります。

3・自分が一番つらいと思っている

西日本の月収は、20万円程です。アルバイトで稼いだものですが、この月収では、250万円の借金を減らすのに10年くらいかかってしまいます。そこで、節約もさせつつ、アルバイトを増やしてもらうことにしました。まず、現在働いているドン・キホーテの勤務日数を増やすように提案しました。しかし、西日本は激しく抵抗します。2ヶ月ほどかかって、やっと重い腰を上げシフトを増やしましたが、それでも、月収は微増だったので、かけもちでアルバイトをすることになります。週に1回3時間のコンビニのバイト。月に1万2000円程度にしかなりません。週3に増やしてはどうかと言うと「どうして自分ばかりこんなに働かなければいけないのか」と言うのです。
そこで、一般企業に務める大人を呼んで、話を聞くことにしました。まず、月の勤務時間は残業を含めて、最低でも200時間とのこと。さらに、今月は毎日終電を超えてタクシーで帰り、15連勤中でした。これを受けて、月に160時間しか働いていない西日本は衝撃を受けます。
「みんなそんなに働いているんですね」
彼は、自分が一番働いていると思っていたようです。自分が一番つらい、自分がこんなに苦労しているのに、みんなは遊んでばかり、なんてずるいんだ、と考えていたのです。

 

彼の貧乏は、“自分に甘い”考え方や無教養によって引き起こされています。貧乏を避けるためには、他社との比較のために正しいものさしを持ち、最新の知識と情報を持って備えなければいけません。

 

 

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