『男・女』の性別じゃない新性別『アルファ・ベータ・オメガ』が斬新!結婚式の“妻は夫をたてるべき祝辞”に思う
ご無沙汰しております、港区オバサン カサブランカです。
最近、Twitterで「結婚式で夫の上司の祝辞で『夫を支えてやって』とか『週末ゴルフを解禁してやって~』とか平気で言われてモヤモヤする」という妻の投稿が炎上していました。
「夫や夫の上司に直接いえばいいのに」とか「男をさげる」とかみたいかコトを言うアンチとかがいてさらに炎上、みたいになっていますね。
当の夫婦(共働き)の間では「お互いに家事も協力しあっていこうね」と話していたのに、「夫の上司に理解がなさそうで悲しい(ないしはガチで将来不都合が出そうでヤダ)」みたいにその奥さんは感じたそうです。
Twitter炎上「結婚式で夫の上司が男女差別的な祝辞をしてきてもやもや」妻
ビジネス媒体では「共働き世帯の働き方改革」文脈に発展していて、「まぁ、時代柄そうだよね」とか思いつつ、カサブランカもかつての離婚した夫との結婚式での顛末を思い出しました。
ぐでんぐでんでやっと立てる的な泥酔具合だったので、レストランの人に促されるままに、いたって事務的にマイクを取るカサブランカ。
「えーっ、本日は皆さん…」と話し始めようとした時、夫の同僚男子が、
「あっ!!ダメですダメです!!
ここはご主人をたててください!!」
と私のマイクを奪い取り、ふわっふわでぐでんぐでんの夫になんか喋らせる、みたいな。
Jahに無敵のマイク授かってるカサブランカ(出典:ドラゴンアッシュ「Grateful Days」)
的にはちょっとムッとしたわけだけど(笑)
「まあ、そっか、そうだよね。
オーセンティック昭和企業の男性陣の前で私が彼のお株を取っちゃダメですよね」
とか思いつつ…。
後日、改めて思い返すと、
「うーん・・・・・・・・。
ベシャリがうまいほうが喋っちゃダメなわけ?
フォローしてあげようと思ったのに…」
とか普通に「なんかスッキリしねぇな」とか思ったわけです。
なんかでもさ…
(※ここからの記述は当該女性のこととは無関係で、あくまでマスな一般論の話をしますのであしからず)
アラサー妻も、「やべぇな、多少爪を隠さんとこのまま結婚できんな」とか、「結婚したら私があなたを支えるね」(これは一方的な場合と双方向の場合があるだろうけど、昭和→平成ガールズ的には多少“妻(女)として夫(男)を支えるわ”的なニュアンスの人が大半なのでは?)的な話のひとつも通常してるんじゃないのかね?とか思ったり。
「多様性の時代」というのも浅薄であんまり私も好きじゃないんですけど(「いまさらかよ人類、多動っぽくてワイルドすぎて生きづらかった私の半生返せ」とか思うから 笑)、
まあ、やっといま「得意なことは得意な人がやればいい」とか、「男女の性差で一概に役割分担すべきじゃない」っていう思想が拡がりはじめてはいますよね。
そう考えると確かに件の来賓挨拶の発言はナンセンス。
「男・女」で分けるのが、そもそも不十分なんじゃない?
みたいに久々にモヤっていたら、前職の超知的でおもろすぎる後輩女子(一流の乙女コンテンツプロデューサーでもある)から『新しい性別の概念』を聞いて、“膝ぽん”だったので紹介したいと思います。
この発想を適用すると、より最適化された『役割分担』が見えてくるかも!?
その性別概念は、男子と男子の恋愛模様を楽しむ文学ジャンル“ボーイズラブ”の超絶人気設定(特殊嗜好?というやつ?)らしいです。
(普通の男女カップル、女子同士設定でも使われることあり)
「男・女」という性別概念を“横割り”したうえに、それに「×(かける)〇〇」な“縦割り的な性別”があるという。
「男×〇〇」「女×△△」な。
それが『アルファ・ベータ・オメガ』の3種。
この性別概念は『オメガバース(Omegaverse)』といって、狼の群れにおける社会性をモデルとしているそう。
出処はなんと、カサブランカがたまたまゴシップガール並みに遅ればせすぎながらハマっている米国ドラマ「スーパーナチュラル(※)」だというからますます前のめり!
(※)イケメン兄弟のサムとディーンが神や悪魔と一緒に幽霊やモンスター狩りをするというファンタジーだけど現代的で面白いですよ!土日ヒマな女子はハマってみて♡
確かに!
狼人間とかバンパイア(これらは狩られるほうのモンスター)とかのコミュニティで、親玉(これを殺すと種族みんな弱る)を『アルファ』とか呼んでたな!と。
詳しく教えてもらうと…
(コミックやゲームの設定なのであくまで頭の中は、半分ファンタジーで読んでくださいね♡)
●エリート層『アルファ』:
支配階級で身体機能・知能が高い人が多く少数派。リーダーシップなどを取る者が多い。
●中間層『ベータ』:
中間層の一般人。この階層がいちばん多く、この階層同士の結婚が一番多い。
●下位層『オメガ』:
満月の時期に「ヒート」と呼ばれる発情期(仕事や日常生活に支障をきたすらしい。これも狼人間で自分をコントロールできない人が満月期はどうしても狼が強く出ちゃう的な設定から派生)があることを原因として社会的に冷遇されている。
一見“カースト”っぽさもあるのですが、“性差”なんですって。
で、この3パターンをもともとの『男女』と組み合わせ、『アルファの男性・アルファの女性』『オメガの男性・オメガの女性』・・・みたいに分類します。
男女の同性同士カップルも、異性同士カップルもありえるそうですが、驚きなのが!
エリート『アルファ』は実質両性具有で、男女ともに「妊娠させる」能力があるそう。
またまたなんと!下位層『オメガ』だと、男性も妊娠する!!ということ。
このへんはまぁ現時点ではファンタジーですが。
(とはいえ、科学の進化で何かしら「妊娠するのは女性」という役割分担すら変わってくる日もくるんじゃ?と思っています)
基本的には自分のいる階層どうしでカップルになるそうですが、
『オメガ』層の月1回の発情期の期間は、エリート『アルファ』層がそのフェロモンに抗えず、『アルファ』と『オメガ』がカップルになることも。
下位層『オメガ』の人々は、発情期がくるためにあまり仕事を選べないことも多いそうで、普段はエリート『アルファ』階層は支配する側、『オメガ』層は支配される側になります。
そしてなんと、支配される『オメガ』は、エリート『アルファ』と恋人になると、
“愛する『アルファ』の洋服を集めて巣を作る(ネスティングという)”んだそう。
エエッ・・・・Σ( ̄□ ̄lll)・・・・・!?(震)
(狼人間とかの設定だから?ヒトだと思うから違和感あるの??それはそれでなんか犬っぽくて可愛いけど♡)
とか思いながら、
なんだか「部屋とワイシャツと私」(※)が脳内に流れたのは私だけ!?
(出典:平松愛理「部屋とワイシャツと私」)
誤解を恐れずに言うと、この『オメガ』層が、被差別階級である(あった)『女性』のメタファーっぽく見えちゃうのは私だけでしょうか?
きっと多くの女性はなんとなく感じたんじゃないでしょうか?
もちろん設定を作った人や創作する人は女性差別の意識なんかなくロマンを感じていると思いますけど。
なんだろう、たとえば、
女性は生理がくるから、
出産しなくてはいけない性だから(すぐ会社辞めちゃうでしょ)とか、
感情で判断するから、
とかとかとか、
「部屋とかワイシャツを磨きつつ、私をいつでも磨いていたい」、
と思っているのがよしとされている、
とかとか。
(歌詞によると「ときどきしか服買ってもらえない」のに)
『おい、“オメガ感”がすげーな』みたいな。
でも一方で、エリート『アルファ』層的な生き様を目指して頑張ってきた女子とか、もちろん、ナチュラル等身大『ベータ』で、日々きちんと生きているという性質の人たちだってきっと幸せ。
そういうのってカーストというより「性質(タチ)」とか性格とか適性の差だと思って。
そうそう、そういう意味で、むしろ「性差」、元来の性質の差という捉え方、あながち違ってないかもー、と思った次第です。
いいたいことは…
女=ネスティング(巣作り)すべき、の決め付けは、やっぱり本質的でないし、いまいち練られてないよねってこと。
もう一段階進んで、「男女」の横分類に、「縦分類(性質・適正)」をかけたほうがより精緻に役割分断できるよね、ってことです。それをもうね、クリアに「性差」にしちゃえば?みたいな。
『アルファ・ベータ・オメガ』が正解かはおいておいて(これはより物語を情緒的にする設定なので実社会にはあまり最適ではないですね)、
“「男・女」×「〇〇・△△・□□」”な縦割り性差(性質差)概念を各人が意識することが、いまだ根強い男女差別のブレークスルーになるのでは?と思った次第です。
結婚式で妻はどうしたらよかった?
そう考えると、件のTwitter投稿の奥さんは、上司の「夫を支えてやってね」祝辞に、
『いえ、私もアルファなので、夫にも家事炊事はやってもらいます。
えっ・・・まさか、上長様、ベータでらっしゃると伺ったのに、ご自分で家事もしないんです?
まぁ、ぜいたくな!そんな人と結婚した奥様ご災難ですね!』
とかもあり得るし、
カサブランカがマイクを奪取された件に関しては、
『いえ、Jahに無敵のマイクを授かったアルファである私のほうからご挨拶します』
とかもあり得たのかな?なんて思うわけです。
「同じ轍を踏むな」的に言うと、無条件に妻が夫を立てるとかじゃなくて、たいがいの場合は、
結婚式では締めの挨拶を新婦もするべきだし、
親へ手紙(他の家に嫁ぐお別れの意味合いあったよね)を嫁だけが読むんじゃなくて、「新たな家庭で独立するぜ、ありがとう」ってことで2人とも読むべきだし、
ファーストバイトは「夫は一生食べさせてあげるよ」、妻は「一生美味しいものを作るね」という表明でなく、「二人で一生、どちらが倒れても食べられるように頑張ろうね」って意味合いでやろうね、ってなりそうですね。
多様性への拒絶を超えていく、「寛容な世界」は女性が牽引できる
いま、世界大戦の前触れみたいに国同士が意地悪しあったり、狩りに負けた適齢期男性が“リセットボタン”的な犯罪を起こしたりが頻発していて、戦争が始まるんじゃないの?なんて気配も感じますが、そうなっちゃダメですよね。
女性は性質的に従順、とかは、お門違いな気がしますが、”寛容さ”という性質は、実は多くの女性が持っている気がします。
これはなんででしょうね?これこそ、性質の差な気がします。
情緒が発達している分、人の痛みや弱さを理解する寛容さを持つ方が多いのかな?
最後に、リスペクトする明治から昭和に活躍した女性運動家 平塚雷鳥先生の言葉を♡
「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。
今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、
病人のような蒼白い顔の月である。」
「結婚したいレベルの男が余ってねー」とか、
「女らしくしないと結婚できないとかまじめんどい」って感じている女性、
貴女はきっと『アルファ』なんです。
無理して『ベータ』とつがわなくていい。
そしてそもそも、人の光で照らされる月ではなく、太陽なんです。
クソみたいな婚活にまみれていて疲れてしまったら、ぜひ、
自分自身のもつ性(サガ)=「女性×〇〇」の「〇〇はなんだろう?」を見つめなおしてみたいものですね。
輝け☆ご同輩!(←雷鳥先生の時代風)
XOXO♡Sunshine Girls!!
カサブランカ