48~55歳のリアルな「更年期障害」ってどんな感じ?46歳FPが5人に聞いたところ…【100人の更年期#23】

2019.12.15 FOOD

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

 

年間500組ほどご相談を受けていると様々な方に出会います。

 

私は女性FPなので、お客様も女性が多いのですが、お金の話をしているとプライベートのご相談になることもあります。

 

私自身、46歳で、更年期ということを感じることなく過ごしていますが、閉経平均のおおよそ50歳の前後45歳~55歳は気をつけたいお年頃。症状に困っている方も多いようです。

 

今回はお金の話から少し離れて、更年期世代として私が出会った更年期症状のある方を紹介しながら、どうしたら症状が出にくい人なのかをお伝えします。

【100人の更年期#23】

更年期の原因は?

幸せホルモンと言われる「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は、閉経にともなって卵巣の働きが衰えることで、急激に分泌が減ってしまいます。「エストロゲン」の分泌量が減ると、それにより調節されていた身体の様々な機能がうまく調整できなくなるのです。ここで現れる不調がいわゆる更年期障害です。症状がひどい場合日常生活にも支障がでるほどなので、ただの加齢とあなどることはできません。

 

これが更年期その① 48歳看護師、シャワーを浴びたような滝汗

おひとりさまでバリバリ管理職に近いポジションで仕事をこなす真美子さん(仮)48歳。このまま結婚しないかもしれないのでマンション購入を迷っているというご相談でした。

 

預金が5000万円ほどあり都心に暮らして好きなことをして老後過ごしたいという希望だったので、一部ローンを組んで購入することに。

 

お金の話は整ったのですが、整わなくなったのが真美子さんの身体。

 

ご相談時は秋で涼しかったにも関わらず、おでこやこめかみから汗が噴き出してきます。タオルハンカチで拭きながらお話をしましたが、とてもしんどそう。

 

ホットフラッシュと言われる更年期の症状でした。その後婦人科を受診して、投薬をうけ落ち着いたそうです。

 

これが更年期その② 53歳、家事は完璧の主婦が朝起きられない

28歳で社内結婚、雰囲気的に嫁が退職するのが当たり前だったため、専業主婦になった千尋さん(仮)53歳。

 

細やかな事務仕事が得意だった彼女は、洗濯・掃除・子育ても完璧にこなして夫を支えてきました。

 

子どもが大学卒業後、ふと張りつめていたものが弾けたように、朝起きられなくなったとのこと。怠け心からなのかと自分を責め、夫に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

が、診察を受けると更年期障害の診断に。寝ても寝ても眠たくなるという症状だったようです。

 

普段できていたことがこの年代の時期にできなくなってきた場合、病院にいってみるほうがよいようです。

 

これが更年期その③ 45歳、ムードメーカーの公務員がうつ

短大を卒業してから25年間、市の職員(公務員)として働く由香さん(仮)45歳。数年おきに様々な部署に異動になりましたが、生まれ持つ明るい性格でどこでもムードメーカーとして可愛がってもらっていました。

 

結婚をしようかという話は2回ほどあったけれど、相手の浮気や転勤で結婚にはいたらず、おひとりさまのままです。

 

そんな明るい由香さんですが、45歳になった頃から急にやる気がなくなり、仕事をしていても趣味のテニスをしていても楽しいと思えなくなりました。

 

ただ疲れていると思っていましたが、勤務先の健康診断で「更年期障害かもしれないから婦人科を受診するように」とアドバイスがあり、受診するとやはりその診断が。

 

そうこうするうち、どんどん体調はしんどくなり、ついに休職せざるを得ない状況になりました。しかし、健康保険の制度である「傷病手当金」として、それまでの給与の2/3の給付を1年半受けることができました。幸いにして半年ほどで復職し、今では少しずつ元のムードメーカーに戻っているようです。

 

これが更年期その④ 55歳、疲れがとれない広告代理店営業

「私、睡眠4時間でいける人」と豪語して夜中まで働いていた広告代理店勤務の聖子さん55歳。彼氏がいなかった時期はほとんどないけれど、おひとりさまライフを謳歌していました。

 

仕事帰りに2、3件はしごして飲みに行くのは当たり前。更年期なんて人ごとと思っていたようです。

 

ところが55歳の頃から、同じような生活をしているはずなのにいつまでたっても疲れがとれず、飲みに出ることも少なくなっていきました。

 

乳がん検診の時にそのことを医師に話すと、検査をするよう促されました。その結果更年期障害との診断が。

 

自分には関係ないと思っていましたが、年齢には逆らえなったと話していました。何歳からなるといえない更年期障害は自分の変化から気づいてあげる必要があるようです。

 

これが更年期その⑤ 50歳、すぐにイライラ小学校教師

子どもが大好きで小学校の先生になった真由美さん(仮)50歳。結婚、出産をして育児休暇もとり子どもたちとの関りを楽しみながら仕事に励んでいました。

 

50歳の誕生日を過ぎたころ、子供たちのちょっとしたいたずらや失敗に今まで感じなかったイライラするという感情が起こりました。自分は精神が病んでいるのではと感じて病院を受診したところ、更年期障害のとの診断。投薬を受けると少しイライラも落ち着いてきたそうです。

 

■まとめ

更年期にさしかかった私のまわりの5人を紹介しました。更年期障害といっても他に肩こりや不眠や頭痛など様々な症状があります。お年頃になって今までとちょっと違うな?と感じたら一度婦人科を受診してみましょう。

 

また、私もその一人ですが、更年期障害の症状が出にくい人の特徴は、ポジティブ、趣味がある、体を温めている、バランスのよい食事をする、ストレス発散できているということのようです。いずれ訪れるかもしれない更年期にむけて、自分と向き合ってみてはいかがでしょうか?

 

稲村優貴子
ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー。

 

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