48歳を突然襲っためまい。でも、「あること」に気づくと…?【100人の更年期#22】

2019.12.08 FOOD

こんにちは。フリーランスライターの力武亜矢です。

私は38歳までずっと会社員でしたが、結婚を機に独立、現在フリーランス10年目の48歳です。

会社員時代と比べ時間や人間関係の拘束感が激減し好きな仕事だけに打ち込めることや、40歳から毎週欠かさずフィットネスに通っていることなどから、自分は更年期とは無縁なのではないかと思っていました。

 

40代後半になるまでは。

【100人の更年期#22】

生理周期が変わって閉経を覚悟したものの… 信じたくない体の変化

 

46歳を迎えた頃からでしょうか。

初潮からずっと不順が当たり前だった生理周期が、気持ち悪いくらいピッタリやってくるようになりました。

 

一瞬「もしや閉経のサイン!?」と思いましたが、この頃かなりストイックにフィットネスに通い健康には自信があったため、「いや、体が健康になったのだろう」と都合よく考えることにしました。

 

それから1年ほどは規則正しい生理周期でしたが、そのうち生理周期が2日ずつ早くなり始めました。

 

そしてこの頃から貧血の症状が出始め、体を素早く上下に動かしたり回転したりすると、クラクラするようになりました。

ただ、私はもともと血圧が低く、上が通常100前後、下にいたっては50台の時もざらにあり、またこの時期は少しお酒を飲む量が多かったこともあり、きっとそのせいだろうと思っていました。

 

人生で経験したことがないレベルのめまいに襲われる

 

貧血を感じるようになってから数か月。

ある日の朝、目が覚めて最初に見た天井がうねって見え、脳がグラグラ揺れているように感じました。めまいです。しかも寝たまま。「寝たままめまい」なんて無駄に便利な機能、要らないのに。

 

症状が少し治まるタイミングで立ち上がるも、まともに真っ直ぐ歩くことができません。牛歩で進んでみても、今度はめまいに伴う吐き気が襲いかかります。

仕方なく、この日は一切の仕事をお休みすることにしました。

 

「いったい私の体に何が起きているんだろう」

こんなに辛いめまいの経験は人生初。とても怖くなりました。

 

医師の診断で、ようやく自分の体年齢を受け入れることに

 

最初に疑った原因は、三半規管でした。

 

私は音楽活動をしていて、日常的に大きな楽器音を聴いているため、耳の疲労なのではないかと思ったのです。

演奏する人に三半規管を悪くする人が多いことも、そう思った理由のひとつです。

音楽活動に支障が出てはいけないので、さっそく耳鼻科へ。

 

診察と検査の結果、三半規管に異常はなく、医師からはオブラートにつつまれた「更年期」宣言を受けました。

 

「ああ、自分だけは大丈夫なんてことはないんだな」と現実をしぶしぶ受け入れながら、

めまいと吐き気を抑える薬をもらって帰りました。

 

症状は2日程度でおさまり、3日目からは気にならないようになりました。

 

忘れた頃にふたたびめまい。そして「あること」に気づいた

 

それからしばらくはめまいと無縁の生活で、すっかり忘れていました。

しかし数か月たった頃、ふたたびめまいに襲われます。

 

前回の経験があったので、「ああ、やはり更年期なのか」と少しガッカリしつつ、この時は冷静に状況を見ることができました。

そして前回同様、2日ほどで症状は治まりました。

 

それからたびたび同じようなめまいの症状が、数ヶ月に1度のペースで、まるで生理周期のように起こ……

 

あ!

 

ここで気づいたんです。

「めまいは、生理の2日前に起こりはじめ、始まると落ち着きだす」

ということに。

 

どうやら、私の場合は生理とめまいが連動しているようなのです。

めまいを感じるようになってから、生理周期は2日ずつ早くなっていました。

そしてこれを書いている月の生理2日前にも酷いめまいに襲われ、やはり歩くのが怖いくらいに目に見えるものすべてがうねって見え、吐き気がとまらない状態で、生理3日目位になるとすっかり治まりました。

(ちなみに生理期間は若い頃は7日、現在は3日~4日です)

 

「更年期宣言」をすることで気持ちがラクになった!

 

最近は、すっかり生活にめまいが定着し、更年期や生理にともなう体の悲鳴だと思っているので、現在はその都度医者にかかることはせず、治まるまで自宅でじっとしています。

(医者にかからないのは私の判断です。お勧めはしません)

 

自分が更年期なのだと受け止めてからは、先輩世代の女性に話すようにしています。

すると多くの方が「私もあったよー」と教えてくれるので、「みんな普通におきることなんだ」と、気分がラクになります。同時に、人によって症状がまちまちだと知ることができます。

 

私より2~4歳上の方に聞くと、「発汗やほてりが数年続いた」という声が多い印象。

もしかすると私もそのうち、同じような症状にシフトしていくのかもしれません。

 

また、主人にも「更年期です。よろしく」と伝え、もし私が日常と違う状態になっても驚かないように話しています。

主人は年齢が近く、自身も「男性更年期かも?」と思うイライラの症状があるそうなので、お互い理解するには難しくありませんでした。

 

 

それにしても、こうして更年期について皆さんにお話ししたり、家族やリアルな友人と語り合ったりすることができるのは、良い時代に生きているなと思う次第です。

 

隠して一人で悩んでいたら、心まで病んでしまいそうだから。

(文・力武亜矢)

 

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