「じゃくじん」じゃないよ!「若人」は何て読む?
漢字の中には、使われている漢字自体は決して難しくないのに、いざ読み方を問われると「あれ、なんだっけ…?」となってしまうものがあります。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「若人」と書かれていたら、あなたはなんと読みますか?
「若人」なんと読む?
「若」も「人」も、漢字自体はとても馴染みのあるものです。でも「若人」の読み方に「えっと…」と悩んでしまう人も少なくないはず。「若人」の読み方として候補にあがるのは
- わこうど
- わかびと
の2つ。さて、どちらの読み方が正しいのでしょうか。
ちなみに「若人」の意味は
若い人。わかもの。青年。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
で、まさに漢字通りです!
正しいのはどっち?
実は「わこうど」「わかびと」どちらでも読むことができます。しかし一般的には「わこうど」と記載されている辞書がほとんどですから「若人=わこうど」と覚えておくことをおすすめします。
「わかびと」という読みの記載は、辞書によって異なります。“「わこうど」は「わかびと」の音が変化したもの”として記載し、「わこうど」「わかびと」の読みを並べて載せている辞書もありますが、『精選版 日本国語大辞典』には以下のように記載されています。
[語誌]「わかびと」の変化した語と考えられるが、「わかびと」の例は見当らない。
引用元:精選版 日本国語大辞典
一般的には「わこうど」が浸透していますから、やはり「わこうど」で覚えておきましょう。
なお、「人(ひと)」の音が変化した言葉は「若人」の他にもたくさんあります。
- 素人(しろうと)
- 玄人(くろうと)
- 仲人(なこうど)
- 狩人(かりうど)
それぞれ語源や音の変化した由来は諸説ありますが、「若人」のような読みをする漢字は少なくないのだと分かります。
「なんでそう読むの?!」と思ってしまうような漢字に戸惑うこともあるかもしれませんが、正しい読み方を学びながら、日本語を楽しんでいただけると幸いです。
参考文献:瀬崎圭二監修, 『正しい日本語どっち? 500』, 平成28年5月20日, 株式会社 彩図社
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