「そうぜん」ではありません!「忽然」の読み方、知っていますか?
パソコンやスマホが普及したことで、漢字を書く機会が減ったように感じます。
もちろんパソコンやスマホは便利です。読み方を間違えて覚えていても、自動変換機能が正してくれることがありますし、書き方が分からなくても、検索すればどう書けばいいかわかります。
ただ、漢字を書く機会が減ったことで、普段聞き慣れている言葉がパッと漢字で表されたとき「これ、なんて読むの?」と戸惑った経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「忽然」の読み方、知っていますか?
「忽然」の読み方は?
漢字を見て「どこかで見たことあるような…」と思った方も多いのでは?確かに「忽然」の「忽」に似た漢字はたくさんあります。
まず“心惹かれて夢中になる”を意味する「惚(ほ)れる」に含まれています。「忽」だけではあまり馴染みがありませんが、「惚れる」なら「読めるし、という意味もわかる!」という人は少なくないでしょう。また「怱(そう)」「惣(そう)」「葱(そう・ねぎ)」にもよく似ています。
ですが「惚れる」の読みから連想して「ほうぜん」「ぼうぜん」と読んだり、似ている漢字と勘違いして「そうぜん」と読むのは不正解。
正解はこちら!
正解は「こつぜん」です。「こつねん」も正解です。
「忽然」は
物事の出現・消失が急なさま。
にわかに。突然。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味があります。
「忽然」と「突然」の違い
「忽然」の意味に「突然」が含まれています。「忽然」も「突然」も「急に」と言い換えることができますが、微妙に意味合いが異なります。
「忽然」は“物事の出現・消失が急なさま”とあるように、ものが現れたり消えたりするのが急なときに使うことができます。それに比べ、「突然」はもっと広く、急なときを表すことができます。急な動作を表すときなどには、「忽然」ではなく「突然」を使います。
- 忽然 ものが現れたり消えたりするのが急なときに使える
- 突然 広く、色々なことが急なときに使える
参考文献:NHKアナウンス室編, 『NHK 間違いやすい日本語ハンドブック』, 2013年5月25日, NHK出版
スポンサーリンク