「すいえん」ではない!「垂涎」の読み方、知っていますか?
現在使われている漢字は、常用漢字と人名用漢字を合わせて約3000字と言われています。そんな漢字の中には、「こう読めそうなのに違うの?!」と思うような漢字もあります。例えば「嘱目」。「嘱」に含まれる「属」の字から、「ぞくめ」と読みたくなるところですが、実際の読み方は全く違います(「嘱目」の正しい読み方はこちら)。
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「垂涎」の読み方、知っていますか?
「垂涎」の読み方は?
「垂涎」の「涎」の字には含まれる「延長」「延期」などで馴染みのある「延」が含まれています。この「延」に引っ張られて「すいえん」を読んでしまった人も多いのでは?しかし本来の読み方は「すいえん」ではありません。
正解はこちら!
本来の読みは「すいぜん」です。
辞書によっては、慣用読み(本来は間違った読み方だが、一般的に広く普及したことで定着した読み方)として「すいえん」を記載しているものもあります。ですが、本来の読みは「すいぜん」または「すいせん」です。
意味は
1 食べたくてよだれを垂らすこと。
2 ある物を手に入れたいと熱望すること。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
「垂涎」の「涎」の読みは
音読み セン・エン・ゼン
訓読み よだれ出典元:涎|漢字一字|漢字ペディア
であり、「垂涎」の意味は漢字そのままということがわかります!
とはいえ、「よだれをたらす」ことをわざわざ「垂涎」と表している場面に遭遇することは少ないはず。どちらかというと、「垂涎の的」のように、何かを手に入れたいと熱望したり、うらやましいと思ったりする表現として使われています。
参考文献:NHKアナウンス室編, 『NHK 間違いやすい日本語ハンドブック』, 2013年5月25日, NHK出版
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