
【国名漢字】「きゅうせいしゅこく」ではない!?「救世主国」はどこの国?
普段、国名はカタカナで表記されていることが一般的ですが、仏蘭西、露西亜、伊太利亜など、漢字でも馴染み深いものはありますよね。
これらの漢字表記は、国名の音に漢字の読みを当てはめているため、漢字の意味など考えずにそのまま読めば、もともと読み方を知らなくても読めてしまうこともあります。
しかし、なかには漢字の音は無視して、意味だけで漢字を当てたものもあります。
「救世主国」はどこの国でしょうか?
救世主の国なんて、かっこいいですよね!
この国名の音と当てられた漢字の音は全く関係がありません。「救世主」という言葉の意味にヒントがあります。
救世主と言えば、イエス・キリストを思い浮かべる人も多いはず。
イエス・キリストの生まれたベツレヘムがあるのはパレスチナです。
しかし、パレスチナは漢字で書くと、「巴勒斯坦」です。ちなみに日本はパレスチナを国家として承認していません。一旦、キリストからは離れましょう。
実は、この国名はスペイン語の「救世主」に由来しています。
スペイン語で「救世主」は「Salvador」です。これは大きなヒント・・・!
正解はこちらです。
「エルサルバドル」です。正式な国名は「エルサルバドル共和国」です。
スペイン語の「サルバドル」が「救世主」という意味のため、漢字表記もそのまま「救世主国」となっています。
「エル」は冠詞です。英語で言うところの「the」ですね。
エルサルバドルはアメリカ大陸の南北を挟んだ中米の国で、面積は九州の半分ほどです。
コーヒー豆の生産が盛んで、日本への輸出の主要品目でもあります。
ではここで、コーヒー豆に深く関わりのある他の国の国名漢字クイズです。
「伯剌西爾」はどこの国でしょうか?
「伯」は「ハク」、西は音読みだと「セイ」「サイ」ですね。
「剌」や「爾」はあまり馴染みがない漢字です。
「剌」は音読みでは「ラツ」と読み、「元気ハツラツ」を漢字で書くときに「溌剌」のように使います。
「爾」の音読みは「ジ」「ニ」ですが、この国名においてはそのように読みません。
コーヒー豆、ということで考えた方が早いかもしれませんね。
正解はこちらです。
「ブラジル」です。正式な国名は「ブラジル連邦共和国」です。
「伯」で「ブ」と読むのは無理やりな感じがします。「爾」で「ル」はさらに難解ですよね。
しかし、アルゼンチンを「亜爾然丁」、セルビアを「塞爾維亜」と表記するなど、「爾」と書いて「ル」と読ませる国名はいくつかあるのです。
エルサルバドルも「薩爾瓦多」と表記することがあります。
ちなみに、ブラジルはコーヒー豆の生産量世界一です。
では続いて、コーヒー豆の生産量が世界で2位の国です。
「越南」はどこの国でしょうか?
そのまま読めば「エツナン」です。
「エツナン」と読んでもその国を表しますが、正式な国名は別にあります。
店名に「越南」とつけてその国の料理を出しているレストランも見かけたりします。
ピンときましたか?
正解はこちらです。
「ベトナム」です。正式な国名は「ベトナム社会主義共和国」です。
「救世主国」や「伯剌西爾」は、日本人が国名の意味や音に漢字を当てはめたものですが、「越南」の表記はそうではありません。
ベトナムで使用されている言語はベトナム語ですが、日本語と同じように漢字文化の影響を強く受けています。
「越」は中国の春秋時代に存在した国の呼び名です。
仲の悪いもの同士が同じ場所にいることを「呉越同舟」という四字熟語で表しますが、この「越」です。「呉」と「越」は春秋時代の宿敵同士の国でした。
この「越」の南方に建国したため、「越南」と書いて「ベトナム」と称したのです。
「越南」の表記は、後から漢字を当てはめたのではなく、最初から「越南」なのですね。
そんなベトナムはコーヒーの生産量が世界で2位です。
コロンビアが2位かと思っていたので、ちょっと意外でした!
参考:
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