【地名クイズ】「けしょうざか」ではありません!「化粧坂」は何と読む?

2020.07.09 QUIZ

見慣れている漢字でも、地名となると独特の読み方をすることがあるものです。思っていた読み方だと間違いだった!なんていうこともしばしば。

今回は、鎌倉の地名から、ちょっと変わった読み方をする漢字のクイズを出題します!

「化粧坂」は何と読むでしょうか?

お化粧の「化粧」に「坂」ですから、ふつうに読めば「けしょうざか」だと思いますよね。

しかし、「化粧坂」においては「化粧」を「けしょう」とは読みません。

ヒントは、古都鎌倉。

「化粧」は古語の読み方なのです。

分かりましたか?

正解はこちらです。

「けわいざか」です。

古語では、「化粧」を「けわい(けはひ))」と読みます。

化粧坂は、鎌倉七口と呼ばれる、七つの切通しのうちの一つ。

切通しは、山や丘を切り開いて人や馬が通れるようにした道のことです。

鎌倉は海と山に囲まれて敵から攻められにくい地形であった一方、物資の運搬などがしにくかったため、このような切通しがつくられました。

「化粧坂」という地名の由来は、討ち取った平家の武将の首に化粧をして首実検したから、この坂のふもとに遊女が住んでいたから、などの諸説があります。

いずれにしても、歴史を感じさせる由来ですね。

 

さて、鎌倉七切通しは化粧坂のほかに6つあるのですが、その中にも読み方が難しい地名が!

「亀ヶ谷坂」は何と読むでしょうか?

ふつうに読めば、「かめがやざか」や「かめがだにざか」だと思いますよね。

ヒントは、「谷」です。

鎌倉では地名に「谷」がつくときに、変わった読み方をする場合が多いのです。

正解はこちらです。

「かめがやつざか」です。

鎌倉には、「扇ガ谷」「馬場ヶ谷」「鑪ヶ谷」「比企ヶ谷」「瓜ヶ谷」など、「谷」がつく地名がとても多くあります。

山に囲まれている地形のため、山と山の谷間も多くあるのですね。

そして、上で挙げた「谷」がつく地名はすべて、「谷」を「やつ」と読みます。

「おおぎがやつ」「ばばがやつ」「たたらがやつ」「ひきがやつ」「うりがやつ」です。

「御谷」と書いて「おやつ」もあります。

 

鎌倉七口の残りの5つは、「朝比奈切通し」「名越切通し」「大仏切通し」「極楽寺坂切通し」「巨福呂坂切通し」です。

ちなみにそれぞれの読み方は、「あさひな」「なごし」」「だいぶつ」「ごくらくじざか」「こぶくろざか」です。

「巨福呂坂」を「こぶくろざか」というのも、なかなかの読み方ですよね。

七つの切通しのうち、現在も山道の形をしているのは、「朝比奈切通し」「化粧坂切通し」「大仏坂切通し」「名越切通し」。

古道の雰囲気を感じながら、ハイキングするのは気持ちよさそうですね。

スポンサーリンク