【地名クイズ】「しまんと」ではありません!「四十万」は何と読む?

2020.07.23 QUIZ

地元の人にとっては見慣れたものでも、知らない人にはなかなか読めないこともある地名の漢字。漢字自体は知っていても、読み方が難しい地名は多いですよね。

そこで本記事では、意外な読み方をする地名のクイズを出題します!

「四十万」は何と読むでしょうか?

「地名クイズ」と「四十万」の字面をパッと見て、「しまんと」だと思った人も多いのではないでしょうか?

「四万十(しまんと)」は、高知県の地名です。「四万十」も初見だと読むのが難しい地名ですが、四万十川やそこで捕れる「四万十のうなぎ」も有名ですから、読める人が多いはず。

しかし、よく見てください。「四万十」ではなく「四十万」なのです。

では「四十万」は何と読むでしょうか。

「よんじゅうまん」ではありません。

正解はこちらです。

「しじま」です。

「四十万」は、石川県金沢市の地名です。

地名の由来は、阿弥陀如来が百済の国から来たときに、四十万里もある遠いところだと言ったという説があります。

1里が約4kmなので、40万里は約160万kmです。地球一周が約4万kmですから、実際の距離よりものすごく遠く感じたのでしょう。

一方、「四万十」の由来は、四万十川にはたくさんの支流があるから、アイヌ語の「シマムタ=とても美しい」が語源となっている、四万石の木を十回流すことができる川、など様々な説があります。

北海道にいたアイヌの人たちの言葉が四国まで伝わっていたという説にはロマンを感じます。

ところで、「万」という漢字は、音読みで「マン」「バン」、訓読みで「よろず」です。

「四万十」の場合は「マン」という音読みですが、「四十万」は「マ」です。

もともと「万」に「マ」という読み方はありませんが、地名においては佐賀県の「伊万里(いまり)」や群馬県の「四万(しま)」のように「マ」と読むことがあります。

とはいえ「四万十」のように「マン」と読む地名が圧倒的に多いでしょう。

あるいは、「万代(ばんだい)」のように「バン」と読む地名もあります。

「万代」や「万代町」という地名は日本各地に見られ、「万代」は大阪市と新潟市、「万代町」は北海道函館市、横浜市、名古屋市、岐阜市、福島県越前市、徳島市などにあります。

ちなみに、「万代」とは万世や永遠を意味する言葉で、このようにおめでたい言葉を使った地名を瑞祥(ずいしょう)地名と呼びます。

瑞祥地名は市町村合併などによってできた地名に多く、比較的新しいものだと、緑、青葉、桜、美、光、栄、平和、希望などの漢字がよく使われます。緑ヶ丘や桜ヶ丘という地名は日本のあちこちにありますよね。

自分の住んでいる地名の由来を調べてみるのも面白いかもしれないですよ。

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