本来の読み方は「ざいきょう」ではない!?「在郷」の読み方、知っていますか?
漢字にはさまざまな読みがあります。漢字1つに音読みと訓読みが1つずつ…とは限りません。そのため「こう読むのでは?」と思っていても、想定と違う読み方をする言葉も。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
「在郷」の読み方、知っていますか?
「在郷」の読み方は?
「在郷」を「ざいきょう」と読んだ人は少なくないはず。「ざいきょう」は決して間違いではありません。パソコンやスマホで「ざいきょう」と打てば「在郷」と出てきますし、辞書にも
在郷(ざいきょう)
郷里にいること。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
とあります。
そんな「在郷」には、「ざいきょう」以外の読み方があります。意味は
在郷(ざい〇〇)
1 都会から離れた地方。田舎。在所。ざい。
2 郷里にいること。ざいきょう。出典元:小学館 デジタル大辞泉
と「ざいきょう」とほぼ同じですが、「ざいきょう」は本来の読み方が転じたものと言われています。
正解は…
「ざいごう」です。
「郷」には
- 音読み キョウ・ゴウ
- 訓読み (常用漢字表外)さと
の読みがあります。
「在郷」の他に「郷」を「ゴウ」と読む言葉には
- 近郷 きんごう
→近くの村。また、都市に近い村。 - 水郷 すいごう・すいきょう
→湖や川の景色が美しい町や村。 - 郷士 ごうし
→江戸時代、農村に居住している武士。 - 郷社 ごうしゃ
→神道用語であり、もと、神社の格の一つ。
などが挙げられます。
「『郷(ゴウ)』に馴染みがない…」と感じた人もいるかもしれませんが、「郷(ゴウ)に入(い)っては郷に従え」という言葉を聞いたことはありませんか?“新しい土地に来たらその土地の風俗や習慣にしたがうものだということ”を指す言葉の「ゴウ」はまさにこの「郷」のこと。
「在郷」を「ざいきょう」と読んでも間違いではありませんが、ぜひ「郷(ゴウ)」の読みを意識してみてください。
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