
「かげろう」ではありません!「蝙蝠」の読み方、知っていますか?
小学校で習う漢字は1006字、日常生活で使われている常用漢字は2136字。ただでさえ数の多い漢字ですが、読み方もたくさんあり、パッと漢字で表されたとき「あれ、これなんて読むの?」と戸惑ってしまうことも…。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
本記事で紹介するのは「蝙蝠」です。
「蝙蝠」の読み方は?
「蝙」も「蝠」も、日常生活で見かける漢字ではありません。なんと読めばいいか悩んだ際、「虫」という漢字から昆虫の名前を連想する人も少なくないと思いますが、実はこの漢字、昆虫の名前ではありません。
古くは「かわほり」「かわぼり」と読まれていた「蝙蝠」。この漢字が表しているのは、以下のような特徴をもった動物です。
1 翼手目の哺乳類の総称。前あしおよびその指が著しく発達し、これらと胴・後あし・尾との間にうすい飛膜が張って翼を形成する。視覚は鈍いが、声帯から超音波を発して、その反響を聞きながら障害物との距離をはかり、鳥のように飛び回る。夜行性。昼間は、後あしにある5本の指の鋭いかぎ状の爪で、木や岩などにぶら下がる。名は、蚊をよく捕食するところから、蚊屠(かほふ)りと呼ばれたのが語源。
2 《鳥かけものか区別しにくいところから》態度のはっきりしない者。状況次第で有利な側についたりする者をののしっていう語。
3 「〇〇〇〇傘」の略。出典元:小学館 デジタル大辞泉
どんな動物か、わかりましたか?
正解は…
「こうもり」です。
古語に「かはほり」「かはぼり」と呼ばれていたものが、時代とともに音韻(言語の音声)が「かわほり(かわぼり)→かうぼり、かうぶり、かうもり→こうもり」へと変化していったと言われています。
哺乳類なのに「虫」という漢字がつく理由
虫ではない生き物にもかかわらず「虫」という漢字がつくのは「蝙蝠」だけではありません。元々「虫」という漢字の成り立ちは、「虫」ではなく「へび」の形をかたどったものだと言われています。
(A)象形。頭の大きなへびの形にかたどり、まむしの意を表す。ひいて、爬虫(はちゆう)類・貝類・昆虫類などの小動物の意に用いる。また、古くから蟲(チユウ)の略字として用いられている。
(B)会意。虫を三つ重ねて、多くの小動物、ひいて「むし」の意を表す。古くから蟲の略字として虫が用いられていた。教育用漢字はこれによる。出典元:虫|漢字一字|漢字ペディア
爬虫類や両生類も「虫」としてまとめられていたんですね。
また、昔の人々は現代のように生物を分類していたわけではないため、魚、鳥、獣と明確に分類できないものを「虫」にまとめていたようです。「蝙蝠」も、鳥のような翼がありながら鳥ではなかったため「虫」がつく「蝙蝠」と当てられたようです。
昆虫ではない「虫」がつく言葉には以下のようなものが挙げられます。
- 蛇(へび)
- 蛙(かえる)
- 蟹(かに)
- 蝦(えび)
参考文献:虫ではないけれど虫の仲間?〜昆虫以外を表す虫へんの漢字〜|漢字の基礎|どれだけ知ってる?漢字の豆知識|日本漢字能力検定
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