「きょかり」ではありません!「虚仮」の読み方、知っていますか?
一般的にひらがなやカタカナで表される言葉の中には、漢字を当てはめることができるものがあります。とはいえ、ひらがなやカタカナで表されていることが大半だと、突然パッと漢字を出されても「え、なんて読むの?!」と戸惑ってしまうものです。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「虚仮」の読み方、知っていますか?
「虚仮」の読み方は?
なんと読むのか、どんな意味をもつのか思い浮かびにくい言葉なのではないでしょうか。
「虚仮」は「空虚」「謙虚」などでおなじみの「虚」と、「仮説」「仮面」などでおなじみの「仮」が並んだ言葉なので、漢字それぞれの印象的な読み方から「きょかり」「きょか」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながら不正解。
まずは正解を見てみましょう。「漢字でこう書くんだ!」と驚かれる人も少なくないはず。
正解は…
「こけ」です。
「こけ」と読みますが、地表や岩の上に広がる「苔(こけ)」とは異なります。
「虚仮」の意味は
[名]
1 思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。
2 仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致しないこと。
[接頭]名詞などに付く。
1 見せかけだけで中身のない意を表す。
2 むやみやたらにすることや、そのような状態であることをけなしていうのに用いる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。人を馬鹿にすることを表す「人をコケにする」の「コケ」はまさにこの「虚仮」です。
¥「虚」と「仮」は仏教用語において、
- 虚…うそいつわり
- 仮…存在や事象などに実体はないが現象として成立していること
を表します。「虚仮」は「実を伴わない(見た目だけで中身がない)」ことを表し、転じて人を馬鹿にする言葉になりました。
参考文献:虚仮にする(こけにする) – 語源由来辞典
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