「あまか」ではありませんよ!「坩堝」の読み方、知っていますか?
どこかで一度は耳にしたことがある言葉であっても、漢字で表されると「え、これ、なんて読むの?」と戸惑ってしまうもの。
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「坩堝」の読み方、知っていますか?
「坩堝」の読み方は?
「漢字ではこう書くんだ!」と驚かれる人も少なくないはず。
「坩堝」に含まれる「甘」や、「渦」や「過」などの漢字に含まれる「咼」から、一か八か「あまか」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。
でも、もし「甘」の音読みから連想して「かんか」と読んだ人はお見事!「かんか」と読むのは正解です。
ただ、もう一つの読み方はもっと聞き馴染みがあるはずですよ!
正解は…
「るつぼ」です。
「坩堝」とは
1 《「鋳(い)る壺」あるいは「炉壺」の意からか》中に物質を入れて加熱し、溶解・焙焼(ばいしょう)・高温処理などを行う耐熱製の容器。金属製・黒鉛製・粘土製などがある。
2 熱狂的な興奮に沸いている状態。
3 種々のものが混じり合っている状態や場所。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
社会の授業で「人種のるつぼ」という表現を聞いたこと、ありませんか?(「るつぼ」には同化の意味が含まれるため、多民族が「個々に」混在することを表すために、近年では「るつぼ」から「サラダボウル」に変わっています)
なお調べてみて興味深かったのが、「坩」と「堝」それぞれの読みと意味です。公益財団法人日本漢字能力検定協会が運営する漢字ペディアによると、「坩」も「堝」も漢字単体で「るつぼ」と読むことができ、意味も“つぼ。るつぼ。”であることがわかりました。ただ、どちらも漢字検定一級に相当する漢字。また文献によっては「坩」は「つぼ」としか記載されていないものも。
読み方を覚えておかないと日常生活で困る…ということはなさそうですが、時代とともに変化する言葉の中で、古くから生き残っている漢字として楽しんていただけると幸いです。
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