「かたふり」ではありません。「形振り」の読み方、知っていますか?
漢字そのものは馴染み深いものでも、考えていたのとは違う読み方をする言葉に出会うことがあります。
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
本記事でご紹介するのは「形振り」です。
「形振り」の読み方は?
「形」も「振」も、日常生活でよく目にする漢字です。だからと言って「形振り」を「かたふり」と読むのは間違い。正解を知ると「漢字でこう書くんだ!」と驚く人も少なくないのでは?
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「なりふり」です。
「形振り」とは
身なりと振る舞い。服装と態度。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。「なりふり構わず」といった表現を聞いたことありませんか?「なりふり構わず」の「なりふり」は、まさしく「形振り」です。
「なりふり構わず」の意味は
体裁などにこだわらない。また、体裁などにこだわっていられない。
出典元:精選版 日本国語大辞典
「形振り(服装や態度)を気にしない人」といった印象から、「仕事がなく、のんびり暮らしている人」を連想する人もいるかもしれませんが、「なりふり構わず」が表す様はむしろ逆で、仕事などに熱心に取り組むあまり、身なりや態度を気にする余裕がない人の様を表します。
なお、「形振り」以外で「形」を「なり」と読む言葉には、“すがたや格好”を表す「形貌・形姿(なりかたち)」があります。ですが、「形貌・形姿」と同じ意味をもつ「形振り」や「身なり」の方がよく見かけます。もちろん、この「身なり」も漢字で表すと「身形」となります。
参考文献
- 形振り構わず、なりふりかまわず – 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源、定義、由来を探る)
- 形|漢字一字|漢字ペディア
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