「さり」ではありません。「縒り」の読み方、知っていますか?
一度は耳にしたことがある表現であっても、漢字で表されると「え、なんて読むの?」と戸惑ってしまうことがあります。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
本記事でご紹介するのは「縒り」。「縒り」だけだと分からないかも知れませんが、「縒り」を使った恋愛にまつわる有名な表現があります。一度は耳にしたことがあるはずですよ!
「縒り」の読み方は?
「縒り」の「縒」に「差」が含まれているので、思わず「さり」と読みたくなるところですが、残念ながらそれは不正解。
「縒」は日本漢字能力検定一級に出題される漢字で、日常生活ではあまり見かけません。
「縒」の読みは
- 音読み シ・サク
- 訓読み よ(る)・よ(り)・ふぞろ(い)
です。ということは…。
正解は…
「より」です。
この「縒り」、実は、男女の仲が元に戻ることを表す「よりを戻す」の「より」のこと。
「縒りを戻す」は
1 縒り合わせたものをほどいてもとに戻す。
2 物事をもとの状態にする。特に、男女の仲を元通りにする。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「縒り」は糸をねじって絡ませることを指します。それをほどいて元の状態に戻す意味が転じて、こじれた関係を元に戻す、男女の中を元通りにする、といった意味で用いられるようになりました。
ちなみに「腕によりをかける」の「より」も、この「縒り」です!
「腕に縒りを掛ける」は
自信のある腕前を十分に発揮しようと意気込む。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味。
先述したように、「縒り」は糸をねじって絡ませることです。糸が一本だけだと、細く強度もありません。ですが何本もねじって絡ませれば、太く丈夫な糸になります。「縒りを掛ける」とは手間をかけて糸を丈夫にする行為のこと。それが転じて、時間や労力をかけて腕前を発揮する様子を表すようになりました。
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