「口」+「意」でなんと読む?!「噫」の読み方、知っていますか?
どこかで一度は聞いたことがある慣用句であっても、漢字ではどう表すのか、意外と知られていないことがあります。
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。
本記事で紹介するのは「噫」。「噫」を使った慣用句といえば、「噫にも出さない」が有名なのですが…「噫」の読み方、知っていますか?
「噫」の読み方は?
「噫にも出さない」とは
物事を深く隠して、決して口に出さず、それらしいようすも見せない。おくびにも見せない。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。「自分の苦労など噫にも出さない」のように用いられます。
この慣用句のおかげで「噫」の読み方がなんとなくわかった人がいるかもしれませんが、「この表現自体、なんとなくしか聞いたことがない…」という人もいるかもしれません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「おくび」です。
「噫」とは
①ああ。嘆きの声。驚きの声。
②おくび。げっぷ。出典元:噫|漢字一字|漢字ペディア
を意味します。
また「口」+「愛」で「噯」と書いても「おくび」と読みます。こちらも「噯にも出さない(おくびにもださない)」と読みます。そして「噯」もまた
①おくび。げっぷ。
②ああ。嘆く声。出典元:噯|漢字一字|漢字ペディア
を意味します。
なぜ“物事を深く隠して、決して口に出さ”ない様子に“げっぷ”を意味する「噫」が用いられているのか不思議でしたが、腹の中にあるものを“げっぷ”としてさえも出さないように心に秘める様子を表しているのだとか。
「臆」と間違いやすい!?
「噫」の読み方は「おくび」ですが、「噫にも出さない」を「“おく”にもださない」と読んでしまった人もいるのでは?
「噫」によく似た漢字に「臆病」や「臆する」などに用いられる「臆」が挙げられます。「臆」の読みは
- 音読み オク
- 訓読み (常用漢字表外)おしはか(る)
ですが、「臆」は「月」+「意」で「噫」とは異なる漢字です。読み間違えないように注意しましょう。
参考文献:おくびにも出さない – 語源由来辞典
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