「そつむ」「すいむ」ではありません。「悴む」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「悴む」です。
「悴む」の読み方は?
悴むの「悴」を見て「どこかで見たことある…」と感じた人もいるのでは?日常生活に馴染みのある漢字ではないかもしれませんが、「憔悴した顔」などの表現でおなじみの「憔悴(しょうすい)」の「悴」です。
しかし、だからといって悴むは「すいむ」とは読みません。また悴むに含まれている「卒」から「そつむ」と推測した人もいるかもしれませんが、残念ながらそれも不正解。
悴むの意味は
寒さのため手足が凍えて思うように動かなくなる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
「手足が悴む」などの表現、聞いたことありませんか?
正解は…
「かじかむ」です。
「悴」は
- 音読み スイ
- 訓読み やつ(れる)・せがれ・かじか(む)
と読み、
①やつれる。やせおとろえる。
②せがれ。むすこ。
③しぼむ。かじかむ。出典元:悴|漢字一字|漢字ペディア
の意味を持ちます。
先で紹介した「憔悴」の意味は
心配や疲労・病気のためにやせ衰えること。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
なので、「憔」と「悴」がそれぞれどのような意味を表しているかがはっきりわかります。
なぜ“むすこ”を表すのに「悴」が使われているのか
「悴」で気になったのが、“やつれる”や“しぼむ”などを表す「悴」が“むすこ”も表すということです。調べてみると、以下のような説明を見つけました。
①自分の息子を謙遜(ケンソン)していう語。
②他人の息子をいやしめていう語。出典元:せがれ|言葉|漢字ペディア
謙遜の表現だったんですね!
ただし、上記にもあるように、他人の息子に対しては“いやしめていう”表現になってしまうので、積極的に使ってみてほしい表現…ではありませんね。
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