「ちこ」ではありません。「知己」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「知己」です。
「知己」の読み方は?
「己を知る」という漢字から、なんとなく意味を読み取れた人は少なくないはずです。知己の読み方は「己」をどう読むかに懸かっていると考えます。「自己」や「利己」などでは「己」は「こ」と読まれますが、知己を「ちこ」と読むのは残念ながら不正解。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ちき」です。
知己とは
1 自分のことをよく理解してくれている人。親友。
2 知り合い。知人。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
己の読みには先で紹介した「こ」以外にも
- 音読み コ・キ
- 訓読み おのれ(常用漢字表外)つちのと
があります。
漢字の成り立ちを見てみると
象形。先端を引き出した糸筋の形にかたどり、糸のはし、ひいて、はじめの意を表す。「紀(キ)」の原字。
引用元:己|漢字一字|漢字ペディア
とあります。
他に「己」を「き」と読む言葉には
- 克己(こっき)
→自分の感情・欲望・邪念などにうちかつこと。(出典元:小学館 デジタル大辞泉) - 己丑(きちゅう)
→十干と十二支とを組み合わせた第二六番目。つちのとうし。(出典元:同上)
がありますが、知己と克己以外で「己」を「き」と読む言葉はほとんど見かけません。日常生活においては、知己と克己自体、遭遇することが少ないかもしれません。本記事がきっかけで、読みと意味を覚えていただけると幸いです。
最後に「己」に関する豆知識を一つ。
「己」は「コ・こ」の元の漢字です。カタカナの「コ」は「己」の二画目まで、ひらがなの「こ」は「己」の草書体(速く書けるよう簡略化された書体)が元になっています。
参考文献:己|漢字一字|漢字ペディア
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