難読苗字クイズ!「天屯さん」はなんて読む?
本記事では読めそうで読めない苗字クイズを出題します。本記事でご紹介するのは「天屯さん」です。
難読苗字、なんと読む?
「天屯さん」の苗字をはじめて見たとき、私は「てんとん」と読んでしまいました。それから「天」を「あま・あめ」と読むこともあるので、「天屯は『あまの』や『あまと』と読むのでは?」とも思ったのですが……残念ながら、これらは不正解。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「たかみち」です。
「天屯(たかみち)」という苗字は主に愛知県を中心に確認でき、なんと全国で約10人程度の希少な苗字だと言われています!とあるサイトでは「絶滅危惧苗字」として紹介されていました。確かに約10人ともなると、かなり珍しい苗字ですよね。
名字の由来や語源、分布を紹介している『日本姓氏語源辞典』には、「たかみち」に当てられた漢字「天屯」について記述はありませんでしたが、
高道姓あり。愛知県北名古屋市高田寺では石川県金沢市の出と伝える。
引用元:「天屯」(たかみち)さんの名字の由来、語源、分布。 – 日本姓氏語源辞典
とあり、「高道」姓については
①地形。高い道から。富山県砺波市高道は江戸時代に記録のある地名。地名はタカンド。石川県金沢市丸の内が藩庁の加賀藩士に江戸時代にあった。
※大阪府東部(旧:河内国)で811年(弘仁2年)に高道連の氏姓を賜った事例があった。
②コリア(朝鮮・韓国)系。地形。高に「道」を追加。千葉県松戸市で1978年12月23日に帰化の記録あり。高コウ参照。
引用元:「高道」(たかみち)さんの名字の由来、語源、分布。 – 日本姓氏語源辞典
とありました。
いずれも「石川県金沢市」に縁がありそうです。
「高」と「道」にはそれぞれ、「たかみち」の音を当てても不自然ではない読みがありますが、「天」と「屯」の読みはそれぞれ
「天」
- 音読み テン
- 訓読み あめ・あま(常用漢字表外)そら
「屯」
- 音読み トン(常用漢字表外)チュン
- 訓読み (常用漢字表外)たむろ・なや(む)
で、「たかみち」に当たる音はありません。
ただ読めそうで読めない漢字の中には、音の由来と当てられた漢字の由来が別々のものも少なくありません。
「天」と「屯」には以下のような意味があります。
「天」
①あめ。そら。
②そらもよう。
③万物を支配するもの。
④自然の道理。自然のはたらき。
⑤めぐりあわせ。運命。
⑥生まれつき。
⑦神の存在するところ。神の国。
⑧天子や天皇に関する事柄につける語。
⑨物の最上部。てっぺん。出典元:天|漢字一字|漢字ペディア
「屯」
①たむろ。たむろする。寄り集まる。
②なやむ。苦しむ。
③重さ・容量の単位「トン」の音訳字。噸(トン)。出典元:屯|漢字一字|漢字ペディア
これはあくまでも個人の考察ですが、「天屯」は「天」と「屯」がもつ何らかの意味が当てられた苗字なのかもしれませんね。
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