「はしごずる」じゃない!「梃子摺る」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「梃子摺る」です。
「梃子摺る」の読み方は?
「梃子摺る」を見て「はしごずる」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながら不正解。「はしご」は漢字で「梯子」と書き、「梃子」とは異なります。
しかし「梃子」の読みが分からなくとも、この言葉の意味を知れば、読み方が思い浮かぶかもしれません。
「梃子摺る」とは
取り扱いかねて、もてあます。手にあまる。処置に困る。また、解決に手間取る。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。例文には「交渉に梃子摺る」「いたずらっ子に梃子摺る」などが挙げられます。
正解は……
「てこずる」です。
「梃子摺る」の他、「手子摺る・手古摺る」と表すこともできます。
「梃子」は「てこの原理」などで知られている「てこ」のこと。“ある点を支点にし、そこを中心に小さな力で大きな物を動かす方法。また、そのために用いる棒。(出典元:てこ|言葉|漢字ペディア)”を意味します。
「手子」の意味も調べてみたところ、
① (「てご」とも) 手だすけをする者。大工・土工・石工など、下まわりの仕事をする者。また、主人に仕え、その屋敷などの雑用をする者。手伝い。手子の衆。手子の者。
② 尻押しをすること。
③ 「てこ(手子)の衆」「てこ(手子)の者」の略。出典元:精選版 日本国語大辞典
とありました。
語源には諸説あり、
- 梃子で動かそうとしても動かず、梃子の方がズレてしまうことから
- 手子が手伝いの手をわずらわせることから
- 手の甲がすれることから
などが挙げられます。
なお「梃子」が用いられている慣用句には、「梃子でも動かない」「梃子を入れる(梃子入れする)」などが挙げられます。これらの意味は、「梃子摺る」のさまざまな語源の中でも“梃子で動かそうとしても動かず〜”の様子が想像できれば、すんなり頭に入るはず。
- 梃子でも動かない
- 梃子を入れる
の意味は
- どんな手段を用いても、その場から絶対に動かないこと。
また、決意が固く、いくら説得しても聞き入れようとしないこと。 - 望ましくない状態にあるものに力を加え、元気づけること。
また、相場が下がらないように手段を講じること。
です。
「梃子でも動かない」は小さな力で重い物を動かすことができる梃子を使っても動かないことが転じて、決意の固さを表すようになり、「梃子を入れる」は小さな力で物を動かす梃子を使うことが転じて、助力の意味になりました。
参考文献
- てこでもうごかない|言葉|漢字ペディア
- てこいれ|言葉|漢字ペディア
- 梃子を入れる|ルーツでなるほど慣用句辞典|情報・知識&オピニオン imidas – イミダス –
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