あなたの月は?「誕生石」が改訂されました!新しい誕生石29石一覧【専門家解説】
1月はガーネット、2月はアメジスト……1つは持っている「誕生石」のジュエリー。
そんなジュエリーに新風が。今年、誕生石が63年ぶりに改訂、追加されたんです!
今回の改訂を手掛けた全国宝石卸商協同組合にその背景を教えてもらいました。
すべての宝石の写真つき詳細解説も付記。
63年ぶりの改訂……誕生石の制定は昭和33年!
そもそも誕生石とは、全国宝石卸商協同組合が1958年(昭和33年)に日本ではじめて制定したもの。アメリカの宝石商組合(現在のジュエラーズ・オブ・アメリカ)が定めた誕生石を基に、日本独自にサンゴとヒスイを加えたものです。実は誕生石は国によって違いがあり、それぞれ独自の文化に由来しているのだそう。
新しく追加された誕生石は、ジュエラーズ・オブ・アメリカが追加した6月アレキサンドライト、8月スピネル、12月タンザナイトとジルコンの4石。
また、日本オリジナルとして、2月クリソベリル・キャッツ・アイ、3月アイオライト、4月モルガナイト、7月スフェーン、9月クンツァイトの5石。さらに歴史的背景を考慮し、3月ブラッドストーンが追加されました。
今まで単色の宝石しか選べなかった月も、これでカラーバリエーションが広がりました!
どうして改訂されたの?その背景は?
今回の改訂プロジェクトは2年前にスタートしました。全国宝石卸商協同組合理事長に渡辺幸春氏が就任、業界のために組合として何かできないかを検討する中、マンガ『宝石の国』(市川春子/講談社)に続いて『七つ屋志のぶの宝石匣』(二ノ宮知子/講談社)がヒット。宝石が脚光を浴びたことも参考になったかもしれません。
「今回の改訂では、宝石の魅力を伝えることを主眼にしました。 アメリカで新たに誕生石に追加された、アレキサンドライト、スピネル、タンザナイト、ジルコンのように、近年、新たな鉱山が発見され、流通量が増えた宝石や、人気になった宝石が出てきたことも今回追加した要因にあります」(全国宝石卸商協同組合、以下同)
日本独自に追加したクリソベリルキャッツ・アイ、モルガナイト、アイオライト、クンツァイトは昔からあった宝石ですが、今一度脚光を浴びることになります。
「スフェーンは比較的人気になったのが新しい宝石です。逆に誕生石が制定された歴史的背景も考慮し、あえてブラッドストーンを加えました」
宝石の人気にも変遷がある。パワーストーンとしての人気も
この63年の間、人気を集める宝石にも変遷があったのでしょうか?
「そうですね。貴石と呼ばれるダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアは依然として人気があります。また、希少石として、アレキサンドライト、パライバトルマリン、デマントイドガーネットなども人気を集めるようになりました」
今年は突如としてパールの人気が復活、クローゼットから出してきた人も多いことでしょう。いっぽうで、 オニキスやトルコ石などは宝石品質の素材が少ないことから、宝石としては見かける機会が少々減ったかもしれません。ですがパワーストーンなど比較的安価な市場で根強い人気があります。
「今回、最高品質の宝石を集め、撮影し、ホームページに誕生石を紹介しています。1月は新たに追加することができませんでしたが、様々な色の違いのガーネットも紹介しています。見て頂けた方は、改めて宝石の魅力を感じていただけると思います」
>>>その宝石、どんな石?詳しい説明は…
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