アジトって何の略だか言える?意外に知らない!【略語クイズ】
ドラマや映画などで「敵のアジト」ということばを聞くことがあります。
「アジト」は何の略でしょう。
隠れ家の意味も変わってきた?
答えは「アジテーティング・ポイント」です。
「アジト」は「アジテーティング・ポイント(agitating point)」の略。左翼活動やや非合法活動などをひそかに扇動する秘密指令所のことで、ここから地下運動者の隠れ家を指すようになりました。また、さらに転じて組織的な犯罪者の隠れ家のこともアジトといいます。なお、「アジテーション」とは演説や文章などによって感情に訴え、人びとを自分の意図する行動にかりたてようと扇動することをいいます。
このように、アジトは戦前には共産主義者が特別高等警察(特高)から身を隠す場所として、あるいは戦後には学生運動で追われる身となった者が潜伏する場所として、マイナスのイメージのある言葉でした。また、見つかるとほかのアジトを探して移るなど、なかなか苦労もあったようです。
2020年現在(※編集部注:記事初回公開当時)、「アジト」でwebを検索すると、飲食店や会社名として使われていることが確認できます。また「アジト的な部屋を提供」してくれる不動産会社もあるようです。このように、いまではアジトは明るい「隠れ家」のイメージを持つ言葉として認識の変化してきているようです。
かつてとは異なり、見つかってもかまわない場所となったアジト。時代の流れを感じさせます。
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取材・文/近藤とも
この記事はリバイバルです
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