40歳以上で「お金の不安」を1ミリでも感じたらすぐにやるべき「たった2つの自己分析」

2023.03.26 MONEY

子供の教育資金やマイホーム、親の介護費用など、40代になると大きな金額が必要になる場面が多くなります。今後必要になるお金を想像すると「お金が足りない！」と不安になってしまいますよね。家計管理を担うことが多い40代女性にとって、お金は重要な問題です。本記事では『自分だけの強みが遊ぶように見つかる　適職の地図』の著者で強み発掘コンサルタントの土谷愛が、お金の不安を持つ女性たちに向けて、その不安を減らしていく方法として「お金を増やすための自己分析」をお伝えします。

40代女性に重くのしかかる家計の負担

40代に入ると、お金の悩みや不安は20代や30代の頃とは比べ物にならないほど大きくなります。

・子供が大きくなり、中学・高校・大学とどんどん教育資金が必要になる
・マイホームを持ち、住宅ローンや家の維持費がかかる
・家族ででかけるために、マイカーを購入する
・親が高齢になり、病院や介護などで費用がかかる

など、必要な金額が大きくなるからです。家計を預かる40代女性たちは、日々のやりくりに頭を悩ませ、将来を考えては不安になることも多くなります。

できれば子供には希望する学校へ進学させてあげたいし、好きなことをやらせてあげたい。マイホームで快適に生活したい。親にも辛い思いはさせたくない。自分のことは差し置いてでも、家族のためにお金をやりくりしたいと思う女性は多いのではないでしょうか。

しかし、不安が大きくなっても、月々の収入が増えるわけではありません。そのため、少しでも支出を減らすために安いスーパーをはしごしたり、日用品を使い過ぎないよう家族に注意をしたりと、様々な苦労を重ねています。

でもそのような日々がこの先ずっと続くのかと思うと、気持ちがどんよりしてしまいますよね。そこで今回は我慢の節約ではなく、楽しみながら「お金を増やすこと」を一緒に考えていきましょう。

お金の不安を取り除く2つの自己分析とは？

今は転職も当たり前の時代ですし、スキルシェアサービスなどで知識やスキルをお金にしやすい環境も整い、副業にも挑戦しやすくなっています。つまり、お金を増やす手段が豊富にあり、しかも誰でも増やせる時代だということ。まずは「お金は増やせる」ということを知りましょう。

ただし、お金を増やす行動の前にやるべき「自己分析」が2つあります。

まず1つ目の自己分析が、「自分に必要な金額」を具体的に把握すること。
お金の不安が大きいときはというのは、「将来、どれくらいのお金が必要ですか？」と聞かれても、実は意外と具体的に答えられないもの。むしろ「どれくらい必要なのか」が分からないから、どこまでいっても足りない気がしてしまい、不安になってしまうのです。ですので、まずは「我が家の将来にはいくらくらい必要なのか」を把握しましょう。

子供の教育やマイホームの修繕にいくら必要なのか。年に何回くらい旅行に行きたいのかなどを、1つ1つ具体的に数字を出します。すると「意外と今の貯金のペースで大丈夫そうだな」「もっと収入を増やしていかないと対応できないな」と、どう行動していけばいいかが見えてきます。

ただし、ここで注意してほしいポイントが。

それは「本当に必要なお金かどうかを考える」こと。たとえば、「小学校に入学するときに学習机を買うべき」や「両親を旅行に連れて行ってあげる」など。

自分が本当に必要だと思っているなら良いのですが、
「子供には学習机を買ってあげないと可哀想」
「お世話になった両親には親孝行で旅行くらい連れて行くべき」
といった世間の声で、つい自分にも必要だと判断していないかを考えてみましょう。

そして2つ目の自己分析が、自分の強み（知識やスキル）を知ることです。

先ほど申し上げたように、今は転職や副業など、個人の知識やスキルでお金を増やせる環境が整っています。自分の人生を振り返って、学生時代や仕事などで身につけた知識やスキルを書き出してみましょう。

40代は子育てを経験していたり、人生経験が豊富です。また、仕事で得た知識やスキルも多いので、お金になる強みをたくさん持っています。年齢を重ねていることこそが強みなのです。ぜひこの機会に、これまでの自分の棚卸しをやってみましょう。

もしどのような知識・スキルがお金になるのかが分からない時は、求人票やスキルシェアサービスのサイトを覗いてみてください。自分が持っている知識・スキルを活かした職種やサービスで、募集が出ているもの・すでに売れているものを探してみると、「これが求められているんだ」とわかりますよ。

必要な金額と強みがわかったら、家族で捻出計画を立てよう

さて、必要な金額と強みがわかったら、いよいよ次はどうやってお金を増やすかを考えましょう。

ここで重要なポイントは、「1つの選択肢に縛られない」ということです。今より収入を増やす必要がある場合、真っ先に副業が頭に浮かびがちですが、収入を増やす手段は副業だけではありません。

副業、起業もありますが、転職や現職で昇進することでも収入が増える可能性がありますよね。どの手段が良いかは人それぞれ。場合によってはミックスするのも良いです。

40代女性は育児や家事、さらに仕事と息つく暇もないような日々を送っています。これ以上負担が増えるのは辛いですよね。

そこで、たとえば在宅勤務が可能な会社へ転職して通勤の負担を減らし、家でできる副業に取り組んでみる、というパターンも考えられます。転職と副業のミックスですね。

このように、手段は1つの選択肢に縛られることなく、柔軟に選びましょう。

また、もう1つ大切なのが、パートナーとお金について話し合うことです。普段の生活の中で、パートナーと将来のお金について話す機会は少ないのではないでしょうか。

ここまでのステップを実践して「収入を増やす必要がある」とあなたが気づいたとしても、あなただけが頑張ってその金額を増やす必要はありません。パートナーと一緒に、家庭単位で増やせばいいですよね。

そのためにまずはパートナーと話し合って、何にどれくらいお金が必要かを確認し合うことが必要です。具体的に話し合ってみると、お互いに大切に思っていることが違うことに気づいたりします。たとえば、あなたは子供の教育にはお金をかけたいと思っていたけど、パートナーはそう思っていなかったり。逆にあなたにとってはそこまで大切ではないことを、パートナーは大切に思っていたりします。

お互いの価値観をすり合わせながら、一緒に目指す金額や捻出方法を決めていきましょう。