屋外で立ったまま求め合う…。イケメン上司との不倫に溺れた女性行員の末路は (前編)
鎌倉で久しぶりの再会。実は一度だけ体の関係があった二人は…
ヒナタさんは、鎌倉の海沿いのレストランを予約してくれました。
「正直、このエリアは苦手意識があったんです。”余所者は来るな”という雰囲気が漂っているし…。前に、あるマリーナのレストランに行ったら一見さんお断りで、子供がトイレに行くことすら断られてしまい、嫌な思い出がありました」
しかしそのレストランは、想定していたものと真逆でした。地元の食堂で、なんと席はこたつ。こたつに入って緊張がほぐれかけていたところに彼が現れました。
「”アカネさん、久しぶり”と言って声をかけてきてくれた姿は、なんと昔のまま。驚きました」
海沿いに住んでいるのに白い肌、スラリと高い身長、体は以前よりも引き締まっている気がしました。メガネの奥では優しい眼差しが、アカネさんを捉えています。
「男性はずるいですよね。年をとってもあんまり変わらない。女性は衰えていく一方なのに」
そのことを彼に言うと、『アカネさんも昔と全く変わらないよ。綺麗だよ』と言ってくれました。美味しい料理に舌鼓を打ちながら、かつての同僚や二人の近況で話がはずみます。
「彼とは一度だけ体を合わせたことがあったんです。支店長の送別会で終電を逃して、ホテルに泊まって……私はすごく酔っぱらっていたので、全く覚えていないんですが。後日聞いたところ、どうやらバニーガールのコスプレをしていたようです。顔から火が出るかと思いました。」
彼と話していくうちに、話題は当時の話になりました。食後のお茶を飲む頃にはふたりの間に、体を合わせたもの独特の親密さが流れていました。
「この後セックスすることになるのかな、っていう直感みたいなものあるじゃないですか。薄々それを感じ始めていたところ、彼はこう言ったんです」
“僕、あれ以来、バニーガールでしか抜けなくなっちゃったんだよね”
と。それが合図のようなものでした。
▶▶後編はこちら「セレブたちが住む場所で…。屋外で情事に及んだ女性行員の末路【エリート銀行員たちの不倫事情】後編」に続く
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<文/綾部まと>
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