新入社員に手を出した40歳女性。不倫の罠にハマった勝ち組女性の末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】前編
新入社員の尻拭いをする日々に出会った彼は
「勝手に異動明細を調べて友人の給料を調べたり、いなくなったと思ったら仮眠室で昼寝をしていたり……もうやりたい放題ですよ」
Z世代の彼らは「頑張って出世をして、タワマンに住む」という世代を冷ややかに見ています。定時で帰ってやりたいことをやる。上司と飲まずに好きな友達と飲む。そんな価値観を徹底しています。
しかし、仕事の分量が減っているわけではありません。4月は移動も多く仕事が大変な時期。「彼らの価値観を変えるよりも、自分がやった方が早い」と考えて、連日サクラさんは残業していました。
「ある日、残業していると、帰ったはずのレンくん(仮名・22歳)がオフィスに現れました」
この時、彼女は知りませんでした。この偶然が運命を大きく変えることに。
『あれ。課長、何してるんですか?』と彼は驚いた様子で尋ねてきました。(君のめちゃくちゃな稟議を直してるんだよ)と心の中で思いながら『うんちょっと修正をね』とサクラさんは答えます。彼はひょいと、背後からパソコンを覗き込んできました。
『え。俺の稟議じゃないですか……』と言いながら、彼は何かを考える素振りをしました。そして彼女の横に座り、パソコン起動し始めました。
『何をやってるの?』と聞くと『すいません。俺が直します』と彼は言います。『女の子と飲み会なんじゃなかったの?』と尋ねると『ん-。アプリの子なんで、別に良いです』とさらっと返されました。
「今の男の子は本当に分からない……アプリとか何が何だか。付いていけないなと思いつつ、稟議を彼に差し戻しました。」
彼はパソコンをいじりながら『そっか。今まで俺の稟議を直してくれてたの、課長だったんですね。てっきり融資部の担当者の人が直してくれてるんだと思いました』と感心したように呟いていました。
「意外に素直でいい子なんだな、と思いました。よく見るとイケメンだし」
『私が新人だった頃には、ここで出前のピザでも頼んでたんだけどね』と言うと『え、マジですか?そんなことしてたんですか?』と彼は笑います。歯並びがきれいで、見事なほどでした。関東近郊の出身で、慶應を出たという彼は、都会人らしい洗練さと、郊外でのびのび育った健康的な肉体を併せ持っていました。
二人で軽口を叩いているうちに時刻はあっという間に22時になりました。
店の施錠を終えて『じゃ、素敵な週末を』と歩き出そうとすると、彼はサクラさんの目を真っすぐ見ながら言いました。『課長が新人だった頃には、ここで上司が部下を飲みに誘ったんじゃないですか?』と。
『こんな40歳のおばさんと、飲みになんて行きたいの?』と尋ねると『あれ。俺の大学時代のバイトのこと、話してませんでしたっけ?』と逆に質問されました。
『聞いてないんだけど。何なの?』
『それはお酒の入った席で話しましょう。じゃあ行きましょうか』
サクラさんは彼に腕を引かれて、駅の近くの繁華街へと向かいました。
▶彼の謎のバイトとは……
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