「悪い男…」イケメン銀行員と不倫に堕ちた、女性行員の愛と末路【エリート銀行員たちの不倫事情】前編

2024.04.27 LOVE

「部下の子が交通費を不正に受給していたことが発覚しました。徒歩で取引先に行っていたのに、バス代を請求していたんです」

 

その不正に気づいたのは、部下の同僚でした。その同僚も普段からそのバスを使っていたため、運休であるはずの日にも申請書に記載がされていることに気づいたのだといいます。

「その部下を会議室に呼び出して問いただしたら、クロでした。しかも一度や二度じゃなかったんです」

 

お金を扱う銀行では、金銭に関する不法行為は最も大きなタブーとされています。調査は、丸の内本部のリスク管理部が引き継ぐことになりました。これが、ランさんの人生を大きく狂わせることになるのです。

「リスク管理部の人たちは店に来て、今までの領収書や申請書を検査していました」

調査の担当者は、同期のハヤテさん(仮名・40歳)。同期と言っても500人近く採用されていたため、実際に会って話すのは初めてです。センシティブな内容のため、全ての会話は会議室で行われました。

 

同期ということもあり、2人は1週間にわたって色々なことを話しました。

「彼は結婚して、社宅に住んでいました。銀行って配偶者の年収が200万円以下だと社宅に入れるんですよ。だから妻は専業主婦という人も、このご時世ですが、一定数います。ハヤテさんもそのうちの一人でした」

 

彼は大学で剣道部の主将をやっていました。今でもOBとして、たまに顔を出していると言います。そのせいか彼はたくましい肉体の持ち主でした。シャツの腕からでも腕が引き締まっていることが分かります。好青年だったであろう頃の面影も、少年のような眼差しも、彼を若々しく見せていました。

「私の夫は腹はぶよぶよで、顔周りの肉は見るも無残な状態です。スポーツクラブに契約をしているだけで、一向に行く気配がありません」

 

そんな夫と比べてため息をついていると『どうしたの?』と彼は聞いてきました。彼にそのことを話すと、笑いながら『触ってみる? 腹筋』と聞いてきました。同期という気楽な関係だったこともあって、彼女は手を伸ばしました。

そこにはとても硬い腹筋がありました。彼は『それなりに課金してるからね』と爽やかに言い放ちましが、彼女は「脱いだらどうんなんだろうな」とつい考えてしまいました。

 

その後に何事もなかったかのように仕事に戻りましたが、手に触れた筋肉の感覚が忘れられないまま、後ろめたい喜びを抱えて、ランさんは帰路に着きました。

 

「電車の中で、危うく声が出そうになりました。彼からLINEが来たんです」

急展開。2人は外で会うことに…!?▶▶部下の不祥事がきっかけで……同期と不倫に堕ちた女性行員の末路【エリート銀行員たちの不倫事情】後編」に続く

 

<文/綾部まと>

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