二世帯同居 → 「セックスレス」「嫁姑問題」に発展。家族全員がストレスで押しつぶされそう!41歳の夫が見つけた【和解の糸口】とは
結婚前後の幸せな日々、母と同居したきっかけ
「妻とコミュニケーションを密にとること、これが夫婦円満の秘訣だと思います」
このように語るのは神奈川県・小田原在住のアキラさん(41歳/会社員)です。
アキラさんの家庭は当初は妻(36歳・パート)と娘6歳の3人家族でした。
結婚したのは8年前、友人の結婚式の二次会で意気投合した二人はすぐに付き合い、9ヶ月後には結婚したそうです。結婚当初は何もかもが順調そのものだったそうです。
ところが子どもが無事に生まれて1歳になった頃に状況が変わり、アキラさんの母親と同居することになったのです。
「きっかけは私の母親が足を骨折してしまい、完治するまで日常生活に支障をきたすことから、一時的に私たち夫婦の家で同居することにしたんです。まだ娘が1歳になったばかりで、母がいることで妻も心強いと言っていました」
ちなみにアキラさんの実家は小田原から車で30分ほどの距離にあり、父親はすでに他界しています。奥様の実家は九州と距離があるため、これまでも何かあったときにすぐに会えるのはアキラさんの母親という生活環境でした。
「結局、母の治療から完治まで半年程度かかったのですが、その間に娘が母と仲良くなったこともあり、それ以降、頻繁に自宅に来るようになったんです。そのときは上手く行くと思っていたのですが、今にして思えば私の見込みが甘すぎたと思います」
アキラさんの家に母親が頻繁に来るようになり、娘が3歳になるころに実家を売却して、母と同居する決断をし、それ以降は家族4人暮らしとなったそうです。
母と妻の摩擦が家庭内へ影響する事態へ
「実は想定以上に子育てにお金がかかることもあって、私の経済力だけでは生活が厳しいことは明白でした。それで妻にもパートをお願いしたんです。もちろん妻も協力してくれるのですが、娘が幼稚園に通っているので、そうなると人手が足りなくなります。それで思い切って母親との同居を決断したという事情もあったんです」
実はアキラさんのほうから母親に同居の相談をしたそうで、当時を振り返ったときの状況について率直な気持ちを教えて頂きました。
「私が見逃していたのは、妻と母の間の微妙な摩擦でした。当然、母は少なからず昭和の価値観を持っており、家事や育児の方法について頻繁に妻にアドバイスをするようになりました。妻は最初は礼儀正しく受け止めていましたが、次第にその指摘がストレスとなっていくのが見て取れました。完全に私の判断ミスです」
次第に母と妻との間で、アキラさんは板挟みになることが多くなったそうです。母には母の考えがあり、妻には妻の考えがある。それぞれが正しいと感じている部分もありますが、それが衝突することで徐々に家庭内の空気が重くなっていき、家庭内のバランスが大きく崩れ始めたのです。
夫婦間のコミュニケーションの減少がセックスレスにつながった
「そんな環境が、夫婦間の性生活にも影響を与えていました。子育てと仕事と家庭に追われる毎日で、私たち夫婦は徐々に夜の生活を持つ機会が減っていきました。妻も私も精神的に疲れることが多くなって、お互いにその時間を楽しむ余裕を感じられなくなったと思います」
どうやら夫婦のレスは、ただ単に肉体的な疲れだけでなく、心理的な距離感からも引き起こされたようです。特に同居が始まってから、妻はますます家庭内でのプレッシャーを感じるようになり、それが夫婦間の性生活にも影を落としていたのです。
「セックスの回数が減るにつれ、私たちの関係にも変化が現れ始めました。本音で話すような会話も少なくなり、お互いに何を考えているのか分からなくなったかもしれません。そしてお互いに求めることがなくなり、1年以上のレスに突入しました。このままの状況を続けてはいけないと感じ、妻と私はそれぞれが感じているストレスや不安について話し合いました」
【前編】では、アキラさんの実母との同居やコミュニケーション不足から、良好だった夫婦仲に変化が生じてしまったという経緯をお伺いしました。
▶続きの【後編】では、1年以上にわたるセックスレス、姑問題に起因する夫婦仲に生まれた溝を、みごと克服することができたアキラさん。どのようなことがきっかけだったのでしょうか?__▶▶▶▶▶
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