「あぁ、こんな場所でするなんて…」秘密の不倫、陶酔の果てに全て失った女性の末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】前編
彼と急接近。2人の行方は…
シュンジさんの言葉に、ユリさんはしどろもどろになりながら返しました。
「そんなことないです。やたら意味不明な自作の肩書きをつけて、小さなメディアにバカみたいなポエムを載せるのが関の山でしょうし……」
彼は穏やかな表情ですが、瞳の奥は鋭く光っていました。それは出世レースの中で様々な人間を見てきた者に顕著な、「人を見抜く力」を感じさせました。彼は『大丈夫。サラリーマンにはサラリーマンなりのメリットがありますよ。彼女は良くも悪くも一人だ。こうして同じ釜の飯を食べた仲間に、門出を祝ってもらうことは二度とないでしょう』と言い、こう続けました。
『あとサラリーマンにはもう1つメリットがあります。こうして思いがけず、素敵な女性と出会えることです』
この瞬間、ユリさんは初めて彼女のことを祝福しました。こんな出会いも、こんな気持ちになったのも、久しぶりのことでした。途中で彼は元部下たちに連れて行かれましたが、ユリさんの心には暖かいものが残っていました。
一次会で帰宅したユリさんは、スマホを見て驚きました。
次のページへ▶▶高級マンションに住んでいる彼。でも、その実情は意外にも…。道を外れて結ばれる二人は
この記事は
作家・ライター
綾部まと
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