公立小学校って、なんて手厚いの!「運動会が苦手」のひと言で、学年会議にかけられる事態に
学校からの一本の電話。長女が泣いて訴えた“やりたくないこと”
慌ただしい夏休みを終えて、やっと一息がつける……と思っていた矢先、学校からの着信。なんだか不穏な予感しかない(汗)。
担任の先生は挨拶も早々に、本題を切り出しました。
「今日、長女ちゃんが選抜リレーの選手に選ばれたのですが、どうしても走りたくないと言って泣き出してしまったんです」
なんでも、選抜リレーは50m走のタイムを計って、上から順に選ばれるそう。
「本当に申し訳ないのですが、長女ちゃんがどうしてもやりたくないのであれば、ほかにやりたい子がいるので譲ってもいいでしょうか?」
私はこの提案に快諾。だって、長女のことだから「こんな機会にめったにないよ」「頑張って走ってみよう」なんて声がけをしたら、きっと逆効果のはず。
子どもたちの運動会に対する温度感に衝撃
とある休日。長女とご近所を歩いていたら、長女と同じクラスの親子にバッタリ遭遇。軽く挨拶だけのはずだったのに、話の流れでリレー選手を代わってくれた子だと気が付いたところ、ものすご~い勢いで御礼をされたのです。
「今回はリレー選手を譲ってくれて、本当にありがとうございます!!なんて御礼を言ったらいいか……」
「いえいえ!うちの子は走りたくなかったみたいで、代わってくれてありがたかったんですよ」
「そうなんですか⁉ リレー選手になりたかった子たちはいっぱいいて、なれなかった子たちは悔しがっていたと聞いていますよ。うちの子と“代わってもらえるなんて運が良かったね”って話をしていたんです」
なんと! みんなそんなにモチベーション高かった⁉
運動会に参加することすら後ろ向きな子どもってウチだけなのかしら……。
悪目立ちが原因?学年会議で議論にあがるなんて……
なんとなくモヤモヤな気持ちになっていた時、追い打ちをかけるようにまたもや学校から電話がありました。学校からの連絡は日常茶飯事だけど、こうも立て続けに連絡があると事件性を感じるのだけど(汗)。
「度々申し訳ございません。長女ちゃんが徒競走も走りたくないと言っているんです。理由を聞いたら”みんなの前で走りたくない”とばっかり言っていて……」
ほう……。長女が言いそうなことだなぁ。
それにしても、ADHDの特徴的の中で「注目を浴びたい」という気持ちから、わざと悪ふざけをすることが多いって聞いたことあるけど、うちの子は「注目を浴びたくない」。これって性格的な問題なのかしら。
「長女ちゃんにとって小学校に入学してはじめての運動会です。せっかく選抜リレーにも選ばれたのに降りて、徒競走も参加しないのはあまりにも、と私たちは考えています。副校長先生も交えた学年会議で対応策を考えているのですが、ぜひお母さまのご意向を聞かせてくれませんか」
なんと、うちの子が走りたくない、運動会が苦手だと言ったことが、先生たちの学年会議の議論にも上がっている⁉ モチベーションが高い子たちの中で、ひとり悪目立ちをしすぎているのだろうか。
私が小学生の時は、団体行動になじめない子は割と放置だったような記憶があるんです。この手厚さは時代だからなのか。それとも、地域性なのか。
東京都の公立小学校なのに、なんだか私立っぽさを感じる……。
先生の問いに対して、私のホンネを伝えると-。
>>> 続きの♯33は、来週水曜日11:00配信予定です。
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