「もしかして不倫してるのかも」夫は隠しているつもりでも、妻はごまかせない。不倫の「証拠の見つけ方・やめさせ方」

2024.09.13 LIFE

味覚障害があらわれるほどのストレスが! 

胡桃さんは「あのときは何を食べても味が分からなくて…」と苦しい胸のうちを打ち明けます。風邪をひいているわけでもないのに突然、高熱を出し、会社を休み、自宅で休むことが何度か続きました。それ以外にも目が乾いて見づらい、舌がざらざらして違和感がある、首や肩がこり固まるなどの症状に悩まされるように。

 

最初のうち、「ちょっと疲れているのかな」と軽く考えていたのですが、ついには味覚を失ってしまい、「まさか!コロナ?!」と慌てて診療所に駆け込んだのです。しかし、抗原検査の結果は陰性。

 

医師には「味覚障害の可能性が高い。最近、何かストレスはありませんでしたか?」と気を使われたのです。思い当たる節はあるのでしょうか? 胡桃さんにとって抱えきれないほどのストレスの対象は1ヵ月前の出来事。思わぬ形で「夫の裏切り」に遭遇したことです。

 

 

お互いの自由を尊重してきたはずなのに、ひどすぎる

胡桃さん夫婦の家計は独立採算制。胡桃さんの手取りは毎月24万円、夫は毎月26万円なので家賃や水道光熱費、食費などの生活費は折半。基本的には胡桃さんの口座から引き落とされるので月末に夫が胡桃さんへ生活費の半分を現金で渡す決まりでした。それ以外は何に使おうが自由。使い道に干渉しないのが夫婦のルールでした。

 

そして夫婦の趣味は自由放任主義。胡桃さんの趣味はパワースポットめぐり。滝や山、神社などに行ってパワーをもらいます。一方、夫の趣味はスポーツ観戦。特に浦和レッズの熱烈なサポーターでアウェイの試合に遠征することも。「Jリーグ観戦実態調査(じゃらんリサーチセンター)によると観戦者のうち、37%はアウェイ観戦にも行っているようです。

 

筆者は「休みの日は大宮さんも旦那さんも別行動なのですか?」と尋ねると、胡桃さんは「お互いに詮索しないのがルールなんです」と答えます。どちらも行った先で何をしようが自由。休日は別行動ですが、つかず離れずがちょうどいい距離感。少なくとも胡桃さんはそう思っていました。

 

このようにマイペースな生活を送るなか、胡桃さんは夫のある秘密に気付いてしまいます。胡桃さんが掃除機をかけるため、夫の部屋に入ると、机の上に開封済の封筒が置かれていました。これはクレジットカードの明細。「『見てください』と言わんばかりだったんです!」と振り返ります。

 

 

夫のカード明細に記されていたのは……

胡桃さんは見てはいけないと思いつつ、そのときは「女の勘」が働きました。台所に戻り、ゴム手袋を両手にはめて、封筒の中身を確認。そうすると支払い先に旅館の名前を発見したので、「おかしい」と思ったそうです。なぜなら、夫がアウェイ先に遠征する場合、宿泊するのはビジネスホテルだからです。その金額が46,780円。楽天トラベルで確認すると、この金額の部屋はツインしかありませんでした。

 

胡桃さんは最初、「サポーターの友達と泊まったのかな」と思ったのですが、全く同じ金額のツインは露天風呂付き。とても男友達と一緒に過ごす部屋ではありません。そもそも夫が二人分の料金を払うのは不自然です。こうして胡桃さんは「女の人と泊まったのかもしれない」と疑うようになりました。

 

 

ところでソニー損保が公表している「全国カーライフ実態調査(2023年)」によるとドライブレコーダーの搭載率は52%。今回の遠征は車移動でしたが、夫の車もドラレコが搭載されているそう。そこで胡桃さんは夫が不在のとき、車内に入り、ドラレコからSDカードを抜き、自宅のパソコンで再生しました。

 

夫の車のドラレコは前方だけ。そこには楽天トラベルで調べた旅館に駐車している様子が映っていたのですが、それだけではありません。旅館に到着するまでの間、助手席の女性と楽しく話している様子まで。胡桃さんは「姿は分かりませんが、女性の声でした」と言います。

 

ドラレコの映像はデータが上限を超えると古い映像が新しい映像に上書きされますが、夫が使っていたのは64GBのSDカード。12時間しか記録できませんが、夫は平日、電車で通勤する休日ドライバーだったことが功を奏しました。これは2ヵ月前の映像でしたが、まだSDカードに記録されていたのは不幸中の幸いでした。筆者が胡桃さんとリモートで相談したのは、まだ不確かな証拠しか揃っていない段階でした。

 

胡桃さんは「今すぐ動きたいのはやまやまなんですが…」と苦しい胸のうちを明かします。例えば、相手の女性と直接話したい、謝って欲しい、夫と別れて欲しい…しかし、この段階で表立って動かなかったのは、まだ夫のことを信じる気持ちを捨てきれなかったからです。もし、無断でクレジットの明細を見たことを責められ、夫の機嫌を損ね、胡桃さんのことを詮索してくるようになったら…今まで12年間、築き上げてきた心地よい家庭が台無しになります。
胡桃さんは「何もせず、主人がその女性と自然に消滅してくれたらいいなぁって。甘すぎますか」と言います。

 

不倫の男女はいつ終わるか分からない不確かな関係です。遊びなら飽きたら終わりだし、本気でも結婚できるわけでもなく、宙ぶらりんなまま。先が見えないことに女性が愛想を尽かしたり、「奥さんとどっちが大事なの!」と詰め寄る女性に夫が手に負えなることも。そこで筆者は自然消滅する可能性は十分もありますよ」と慰めました。

そのため、胡桃さんはいろいろ考えた末、いったん女性への怒りを押し殺し、事を荒げず、様子見をすることにしたのです。

 

本記事では、お互いの自由を尊重してきた心地いい結婚生活12年が、1枚のクレジットカード明細で崩壊の危機に瀕している胡桃さんご夫婦についてお伝えしました。

続きの【後編】を読む▶ クレジットカードの明細とドラレコの音声。もっと確実に夫の「疑惑」を立証できるものはない? 胡桃さんはさらに「探り」を入れることに。 __▶▶▶▶▶

 

 

【編集部より】

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