【独占告白】梅宮アンナ乳がん治療「過去のどれだけの贅沢よりも、この医療を受けられることが信じがたい幸運」(後)

インターネットに書いてあることを「鵜呑みにしない」のが重要

私は友人らからアメリカの医療の話を聞いています。私はいま日本にひとつも文句がありません、どれだけ私たちが恵まれてるか。残念ながらアメリカでがんにり患したら、持っているお金で命が決まります。自分の命は自分で買うものであり、それはそれで公平さのひとつの現れだとも思います。私は日本がこの優れた標準治療を私たち患者に提供してくれる体制を持っていて、こんなに安価だということが奇跡に近いと思います。だから私は国が認めた選択肢の範囲で、日本のやり方に沿って、私に合った最適な治療を受けたいのです。

 

がんが治るといういろいろなサプリ類をたくさん届けていただきました。お気持ちは嬉しいのですが、私は自分が何で治ったのか知りたいから、みんなが普通に手に取れるもので治していきます。だって、この病気は今回治せても、父がそうだったように、これからの人生ずっと付き合うことになるから。牛乳がよくない、砂糖がよくないと言われますが、私はその「ダメづくし」に本当に証拠があるのかを知りたい。主治医にも「なんでもバランスよく食べてください」と言われていますから、それを信じます。

 

その主治医にいちばん最初に言われたのは「インターネットにあふれる情報を鵜呑みにしないで」でした。「気になったら、私に次に会うときにその内容を一緒に考えよう」と。999人の正しい言葉が、1人のネガティブな大声につぶされてしまうのがインターネットです。私もネットは大好きですが、でも「使い方」というものがある。インターネットではいわゆる「自然療法」がたくさん検索に出てきて、抗がん剤のイメージは最悪です。でも、抗がん剤は治療時の大前提で、推奨している医師の数のほうが圧倒的に多い。そんな当たり前の事実が、インターネットではわからなくなってしまいます。「藁をも掴む」という言葉の意味を検索したら、すでに溺れている状態なんですよね(笑)。ちゃんとしたものを掴もうよ、私たちは命をかけて病気と闘うんだから、頼りないものを掴んじゃだめ。溺れないようにしなくちゃ。

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