【独占告白】梅宮アンナ乳がん治療「過去のどれだけの贅沢よりも、この医療を受けられることが信じがたい幸運」(後)

これからの私にぜひ力を貸していただきたいこと。そして、みんなのために私がすべきことは

長々とお読みいただいてありがとうございます。NetflixやAmazon prime videoにはすべてを克明に追う闘病のドキュメンタリーがありますよね、私もそうした闘病の、標準治療の最前線の克明な記録を残してほしいとよく言われます。確かに、抗がん剤ってどういうものなのか、標準治療とは何なのか、答えられる人はほとんどいないと思いますから、私の経験を求めてくださるメディアには一つ一つ丁寧に応じていきたいです。

 

お声がけをいただいたさまざまな媒体からの取材に応じるうち、私はこの経験を最後は「アンナ財団」に昇華して、この病気にり患した人たちに「正しい情報」を伝える役割を果たしたいと考えるようになりました。あまりにも「それは違うだろう」という情報が多すぎて、みんなが迷う世の中になっているから、意識改革をしていきたいと思っています。啓発の財団を作りたいです。

 

治療開始前、髪の毛がなくなることは恐怖でしたが、実際始まってみるとウィッグも必要な人、必要ない人、どちらもいることがわかってきました。グレードは医療用であることが望ましいですが、手軽な帽子のほうがよい日もある理由もわかりましたし、私も普段はターバンに落ち着きました。すでに世の中にいいものがあるので、こういうのがあるよという情報も流したい。いままだ眉毛はありますが、まつ毛も抜けてきました。低刺激のつけまつ毛も必要になります。病気になってもいままでの自分となるべく変えない生活をしたいんです。自分の気持ちをアゲて奮い立たせていくという意味もあります。こうしたことを日本から世界に広げていきたいとも思います。

 

あとは、闘病中の体に優しい食事の話も。野菜も果物も食べなかった私が、いまは朝はグラノーラとバナナ。ヘルシーになりました。お肉も食べます。味覚障害が起きて味がしなくなることに抗がん剤治療者はみんな悩みますが、私は味を濃くすることなく「脳で味を想像して」食べています(笑)。これ、話したら「アンナらしい」って笑われました。でも食べなかったら人間生きていけないから!

 

いま、私は自分の人生でたぶんいちばん、「人のためになる自分の体験」を伝えたい思いがあります。人を助ける力があるのに助けないのはダメだよ、って。日々体の痛みと闘っていますが、人と話していると痛みが軽くなるのは大きい。だから仕事をすること、みんなに闘病が公開されることは私の助けです。見返り求めていなくて、誰かのために何かできる自分が気持ちいいんです。たぶん、結果はあとからついてきて、次につながっていくのだと思う。相手が病気ですから、打算的に「こう動こう」なんて計算はできません。

 

みんなが若かりし日のおバカな私をご存じで、でも私という人がいつもリアルであることも知ってくれている。私だからこういうことが言える、そこにうそがあってはいけないから、すべて包み隠していません。だって、自分の心を強くしないと、選択が全部狂っていくから。なぜ病院で牛乳が出るのか、それは病院が「体によい」と判断しているからです。これを信じる気持ちをゆらがせてはいけない。

 

私の闘病が世界の裏側まであまねく届いてほしい。そして誰かの力になり、その人がまた誰かの力になってほしい。これがいま私が発信を続ける理由です。こんなに長い文章を読んでくれてありがとう。また次回もよろしくお願いします。

 

 

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■ ↓9月7日、最新のインスタライブのアーカイブです。

 

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