もしも髪が抜けてしまったら、やっぱり「ウィッグ」は必要。だけど、びっくりするくらい高くて…【円形脱毛症体験記】#7
「医療用ウィッグ」の選び方
「医療用ウィッグ」には、人毛100%、人毛と人工毛のMIX、人工毛など種類があります。
選ぶポイントは、自然な見た目、耐久性、扱いやすさ、着用感、そして価格。
〈人毛100%〉
人毛100%の医療用ウィッグは、見た目がナチュラル。カラーやパーマだけでなく、ブリーチもできます。熱に強いため、ヘアアイロンも使用可能。1〜2年使用できます。ただ、流通している人毛100%ウィッグの多くは10万円〜30万円と高額。
〈人工毛〉
人工毛は合成繊維でできたウィッグで、安価なのが魅力です。ただ、人工毛独特のテカリやツヤがあり、あきらかにウィッグだとわかるものも多いのでネットで買うと商品を見てがっかりすることも。また、静電気に弱く、毛先からチリチリになり、数ヶ月で消耗してしまうなどデメリットがあります。ただし、人工毛でも高品質な素材を採用して、このデメリットを解消したメーカーのものもあります。
〈人毛と人工毛のMIX〉
人毛と人工毛のミックスは、人毛と人工毛を混合して作られたウィッグで、それぞれのいいとこどりをしたもの。スタイリングの持ちがよく、お手入れもしやすいですが、お値段は高め。
抗がん剤治療による脱毛で医療用ウィッグを使用する場合でも、使用期間は約1年半。耐久性、扱いやすさは重要ポイントです。納得のいくものに出会えず、ウィッグを数個買ったというがんサバイバーの方は多くいます。
ウィッグであることが”ばれる”のが不安という方もいると思いますが、「人工頭皮に手植え」というものもあり、つむじや分けめが自然な仕上がりです。
髪型もショートヘアやボブ、ロングなどヘアスタイルも種類が選べ、フルウィッグだけでなく、部分ウィッグもあります。ちなみに、更年期による薄毛が気になる方にも部分ウィッグはおすすめです。髪色や毛量、長さをフルオーダーできるところもあります。
[/hidefeed]▶「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」で乳がんに。ウィッグ着用経験によりみずからウィッグ開発をした野中さんの記事はこちら[/hidefeed]
オフィスカジュアルではない職場の場合、やはり医療用帽子(ケア帽子)の着用は難しいの現状です。その点、医療用ウィッグならスーツにも問題ありません。
ここでネックになるのが医療用ウィッグの価格の高さ。ブランドや店舗、種類や品質などによってさまざまですが40万する高額なものも。「海外ではかつらが医療用具として健康保険の対象となっている国もある」※のに、日本ではまだまだです。
医療用ウィッグは、健康保険や医療費控除の対象外。ただし、医療用ウィッグの助成金を導入している自治体もあります。とはいえ、これも「がんの治療に伴う脱毛によりウィッグが必要な人」が対象です。
>>医療用ウィッグ購入、助成金がもらえるの!?
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