梅宮アンナ、病気になってから「いっそう輝いている」理由は?「神さまが私に与えてくださった運命だと感じています」

ステージⅢAの小葉がんを治療中の梅宮アンナさん。「病気を公表してから、アンナさんはいっそう輝きが増している」という声があちこちから聞こえてくるようになりました。

11月7日に右乳房とリンパ節の摘出を受け、11月14日に退院。12月5日には2つめの抗がん剤「パクリタキセル」での治療がスタートし、すでに5回目の投与を終えました。そんなアンナさんがいま思うこととは? 1月の気持ちを4回連続でお伝えします。

【独占連載「アンナの日々」#6】1

がんのリアルを詳しく伝えることが私の使命。だから辛くても治療に向き合える

輝いているとのお言葉、嬉しいです。私もいま、こうして発信を続けることが、大げさかもしれませんが神さまが私に与えてくださった運命だと感じています。

 

「打ちのめされたりするはずなのに、なぜそんなにアクティブに発信を続けられるの?」と質問されます。父も長くがんの闘病を続けましたから、がんがどのような病気なのかイメージを捉えていたのが大きいと思います。たとえば「病院に行きたくない」「抗がん剤はイヤ」などのネガティブなイメージがなく、自分がかかったらどうすればいいのかをすでに知っていました。標準治療を選ぶことに迷いがなかったのも、それが理由です。

 

かかってみると、やることが本当にいっぱいあって忙しいんですよ! 髪が抜けるのでウィッグを買いましたが、このウィッグもリアルに見えるウィッグを探し出さないとなりません。1つ1つ治療が進むにつれて、この世に足りないものがたくさんあることに次々と気づきます。

 

例えば、術後用のブラをあちこちから送っていただきましたが、ほとんどは術後傷口が安定した後、2か月後から使うものでした。手術直後の傷口に当たってしまって、痛くて痛くてつけられないのです。私のようにバストサイズの大きい人は残る片胸を支えないとなりませんから、早くて1年半はかかりますが、乳がんの人が術後すぐに使えるブラを開発するプロジェクトをスタートしようと考えています。

 

1つめの抗がん剤にはあれだけ苦しめられた。2つめ「パクリタキセル」は出足は快調だったが

1つめの抗がん剤「AC療法」では強烈な副作用に見舞われ、免疫が低下して肺炎を併発してしまいました。いま思うとよく無事4回をクリアしました、脱落してもおかしくなかった。2つめ、全12回の「パクリタキセル」はすでに5回めまでクリア。あまりにも前回が強烈すぎたせいで序盤は副作用もなく快調でしたが、4回めでは白血球の値が戻りにくくなりました。

 

パクリタキセルはAC療法とはまったく感覚が違って、前回ほど抗がん剤を投薬している感じがしません。なんと点滴中に眠れるんです、抗アレルギー成分が入っているので眠くなるそうで。前回鎖骨のところに埋め込んでもらったCVポートに刺して約50分、はっと気づいたら「梅宮さーん、もう終わりですよー」って。CVポートは作ってもらって本当によかったです、でも針がちょっとでもずれると結構痛いので毎回ドキドキです。投与中はちょっとキモいなと感じはしますが、まだまだ手術の傷の痛みのほうが気になるかもしれません。なのですが、体調を考えると、2つめの抗がん剤より前に手術になったこの順番はこれでよかったのかもしれません。

 

いちどAC療法で完全に脱毛した髪が伸び始めて、ベリーショート状態のヘアスタイルをインスタで公開したとき、みなさんにカッコいいって言ってもらえたのは改めてうれしかったです。マッドマックスのフュリオサみたいだなんて。

 

いま、再びパクリタキセルでの脱毛が始まる予感はありますが、まだ始まっていません。ですが、不思議と指先の爪が伸びなくなりました。あとは、味覚がおかしくなってきたのは感じています。でも、私はそこでがっかりしないの。脳内で「これはこういう味だったな……?」と思い出しながら食べたりしています。

 

つづき>>>「病気で稼ぐのか」の辛辣コメントに返す言葉は?「私はわかってしまったから」

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