【小学生の性教育】先生たちも悩んでる!「どう教えていいかわからない」「他の業務で手一杯」現場が抱えるモヤモヤとは?

学校における子どもたちの性への興味や行動、それに対する対応

出典:性教育いらすと

 

 

—-保健体育の授業で、「体の発育や発達」「思春期の体の変化」について話をしたとき、子どもたちはどんな反応でしたか?

真面目に聞いている子、恥ずかしさから茶化そうとする子もいました。主に男の子です。それに対して、「これは大事なことなので、知識としてきちんと学ぶ必要があります。真面目にやりましょう」と伝えるようにしています。

 

—-授業以外で性や思春期に関する対応が求められるのは、どのような場面でしょうか?

子どもが不適切な発言や行動をしたときですね。同僚に聞いた話ですが、5年生になると、女の子は胸も大きくなり、男の子がそれを見てからかったり触ったりすることがあります。これについては「基本的には友達の体を触らない」、「許可がなく相手の体に触ってはいけない」という指導を低学年の頃からしています。

 

性的同意にもつながることですね。指導の際、問題を起こした児童への対応だけでなく、周りの児童への配慮はどのようにしているのでしょうか?

基本的に、問題を起こした子には個別に指導を行います。良い行動をしたときは、みんなの前で褒めるのが基本ですが、問題行動については、みんなの前で叱ることにはメリットがないと考えています。本人に恥をかかせることになりますし、その子が「先生に怒られる駄目なやつ」というレッテルを貼られることで、いじめに発展する可能性があるからです。これは性に関することに限らず、指導全般において同様です。実際は、忙しくて難しいこともあるのですが…。指導内容が深刻になるほど個別対応を徹底し、担任だけでなく生徒指導の先生も含め複数で対応することもあります。今のところ、性に関する指導で複数対応した事例はありません。

 

—-  思春期のお子さんの成長や性教育への対応について、親御さんに「これはやめてほしい」や「こうしてくれたら助かる」と感じたことはありますか。

性教育について親御さんと話をする機会がないので、親御さんの対応に何か感じたことはないです。あるとしたら5、6年生かと。4年生は微妙なところですよね、第二次性徴の最初と言われますが、まだ子供で…。でも、先日「調べ学習」である子のタブレットを一緒に見ていたとき、過去の検索履歴が表示されるじゃないですか、例えば「し」と入力したらシコシコとか。他にもオナニー、気持ちいいなどの言葉が次々と出てくるんです。笑。4年生になるとそういうものなのだなと思いました。普通のことですよね。大人になってから知ったことですが、私の友人も性の目覚めは4年生という人が結構いました。当時はなんだか分からず、恥ずかしくて悪いことのようで誰にも言えませんでしたね。

 

 

2回目の『教員たちも受けたことがない、開かれた「性教育」。今の子どもたちに、どう伝える? 何が足りない⁉』では、指導する教職員の性教育への意識についてお届けします。

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