「無知だとお金がかかるから」自分と息子を守るため、反抗期まっただ中でもやっているコト

2025.02.07 LIFE

今あるものに感謝して、反抗期が終わるのをそっと待つ

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―――10年間、格闘しながら反抗期と向かい合ってきた一進一退な様子を聞いて、親として、個人として、どのように気持ちを保ってきたのでしょうか?

私が大怪我を負うほどの取っ組み合いの喧嘩もしましたし、めちゃくちゃお酒を飲んでいるときもありました。最近は、明日死んでもいい様に、好きな事をして、働いて生活しています。この間むしゃくしゃしたときには、ほうれい線をとる施術を受けました。笑。

あとは、しょうもないテレビやラジオ番組を聞いて「笑う」。子育てに行き詰まると、病むんですよね。子どもは帰ってこないし、家はボロボロだし、警察は家に来るし…。でも笑ったらまだ大丈夫って思えました。息子のために過剰に貯蓄するのも辞めました、甘やかしすぎるのも良くないと思って。自宅は息子に残せますし。私が未婚で出産した理由は、当時付き合っていた相手が既婚者だったからでした。「家庭がうまくいっていない」と聞いていましたが、実際は仲が良く、私に子どもができても離婚しなかった。子どもの記憶に残る前に別れを決意し、そのタイミングで家を購入しました。父親が違うと子どもが大変だと思い、再婚も考えませんでした。

 

—-たいへんな日々の中で自分を大切にする方法を見つけてきたのだと感じました。なによりも、息子さんを1番に想う気持ちが伝わってきました。

息子の反抗がひどいときは、私が干渉していました。だから、息子は私に会わないようにしていたのだと思います。先日、玄関のドアを新調したのですが、息子は最新のロックも外して侵入してしまい、リフォーム屋さんも驚いていました。何を言っても聞かないし、帰ってきてくれた方が安心なので、もう鍵を閉めるのをやめました。

これまで息子は薬を拒否していたのですが、最近「アルバイトでミスをしたくないから薬を飲む」と言ってきて、すごい進歩を感じました。見守ろうと思っています。4月からずっと探してようやく決まったアルバイトです。学校には私が起こさないと行けないのに、アルバイトは必ず自分で行っている姿を見て成長を感じます。

反抗期の乗り越え方は、子どもに一生懸命向き合いながら、親が我慢して時間が過ぎるのを待つしか無いと思います。本気で「死ねばいい」と思ったこともあります。だからまだ産んで良かったという結論にはなっていません。でも、いつか「子どもを育ててよかった」と思える日が来たら良いですね。

 

 

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