「えっ、ここで手術するの!?」子宮内ポリープの日帰り手術を受けることになった私は【体験談】

ショック!移植周期の検査で子宮内膜ポリープが発覚

「念のため子宮鏡検査しておきましょうか?」と、担当の医師からいわれたのは、はじめての採卵周期を終えたときでした。医師によると、検査によってもし子宮の荒れやポリープが見つかったときには移植を延ばしたほうがよいのだそう。「調べられるものは調べておこう」と思った私はすぐに検査をお願いしました。

この子宮鏡検査の結果、見つかったのが子宮内膜ポリープです。このポリープがあると着床を妨げる原因になることもある、とのことで医師からは切除手術を行うクリニックを紹介されました。「予定通りにいけば、年内中には移植が終えられる!」という期待もあったため、なんだか予想外の展開です。


ポリープ発覚!これが不妊の原因なら即刻手術したい…!

結婚後、8年間ほど妊活を続けており、過去にはタイミング法や人工授精も行っていました。
しかし、子宮鏡検査をするまでは子宮内膜ポリープのことを指摘されたことはありません。いつの段階でできたのかはわかりませんが、これが不妊の原因になっているのならばすぐに取り除きたいと思いました。

日帰り可能が手術の決め手に!医師からすすめられたクリニック

1年弱ほど通っていた都内の不妊治療クリニックの医師からは、子宮内膜ポリープの日帰り手術を行っているクリニックを紹介されました。

一般的には、大学病院などで2~3日入院して手術をすることが多いようですが、規模が大きいほど手術待ちの期間も長くなり費用もかかるとのこと。一方、紹介のクリニックであれば日帰りで手術ができ、手術待ちの期間や費用も最低限ですむと説明されました。

私にとってなにより魅力的に思えたのは、「日帰り」という時間の拘束が最小限なところ。すぐに医師にそのクリニックに紹介状を書いてもらえるようお願いし、2日後には初診の予約も入れました。

すでに予定の移植期間が延びてしまっていたこともあり、できるだけ早く処置してしまいたかったのです。日帰りで手術ができるという気軽さに「良いところを紹介してもらった」と思っていた私は、詳しいことは手術を受けるクリニックで聞けばよいとあまり多くの質問もせずに、病院を決めたのでした。


タヒチアンダンスやフラを長年やっています。趣味に没頭すれば妊活のことばかり考えずにすんで◎

いざ紹介されたクリニックへ!手術前に行った検査とは

2日後、紹介状を手に子宮内膜ポリープの日帰り手術を行っているクリニックへ。

当日は子宮鏡検査を行って手術が可能かどうかを診てもらいました。手術までの通院の際に、血液検査や尿検査、心電図検査などの検診がありますが、紹介状の中に結果が入っていたものもあったため、必要なものだけをピックアップして行ってもらえたようです。
このクリニックでの子宮鏡検査でも、1個のポリープが確認されました。

手術のタイミングはいつがベスト?

医師から「子宮内膜ポリープの手術は、生理が終わってから数日間という限られたタイミングでしか行えない」と手術の説明を受けると、ちょっとした判断を迫られることになりました。
私がこのクリニックを尋ねたのは12月上旬、周期的に見ると手術ができるタイミングは年末年始の病院が開いていない期間だったのです。
そこで医師からは、次回生理がきたタイミング次第では周期を遅らせるためにピルを飲むか、手術を1周期遅らせるかの判断をゆだねられました。

医師としては「ピルがどれだけ効くかわからないから」と1周期遅らせたほうがよいのではという意見。
しかし、次の周期に仕事での出張を控えていた私としては、ピルを飲んで周期をずらし少しでも早く手術したいと伝えました。
こうして、医師とは反対の意見に決めたことが気になりつつも1月上旬に手術日を決め、当日は無麻酔で手術をするなどの説明を受けてクリニックをあとにしました。

 

そもそも無麻酔で手術ができるの?不安はどんどん膨らんで…

さて、もともと「日帰り」というところに魅力を感じて向かったクリニックでしたが、手術の説明を受けたときにはじめて「無麻酔」で行うことを知りました。
説明されてからも「あれ?無麻酔でするの?」とは思いましたが、「あとで調べてみよう」とあまり深く考えていませんでした。

こうしてクリニックからの帰宅中、まずはスマホで「子宮内膜ポリープ 手術 無麻酔」で検索してみたのですが、驚くほど情報が見当たりません。
なんとか見つけたブログ記事でも「前日に入院して…」「当日は麻酔をして…」というもので参考にならないものがほとんどでした。


検索しても無麻酔手術の情報は少ない!この時ばかりは検索魔に。

周囲からも心配する声、手術はやめたほうがよいの?

仕事のスケジュール調整をする必要もあったため、翌日には日帰りで子宮内膜ポリープの手術を受けることを上司に報告したのですが、事情を聞いた上司からは「2~3日休んでもいいから普通のところで手術を受けたら?」と心配の声をかけられます。

同様に同僚からは「同じ手術を知り合いが受けていますが、普通に麻酔していましたよ」といわれると、さすがに不安は募るばかりです。

こうなってくるとちょっとしたことでも、不安材料になっていきます。
訪れたクリニックはこの当時、開業して間もない時期だったこともあり、受付の段階から少し心もとない印象を感じていました。

不妊治療専門クリニックではすんなり終わった子宮鏡検査も、20分以上かけて行っていたのも不安点として浮上してきます。本当に日帰りでよいのか、今からでもやめたほうがよいのか…

そうだ、通いなれた不妊クリニックに聞いてみよう!

不安が爆発しそうになった私は、日ごろから通っていた不妊治療専門クリニックへと再度足を運ぶことにしました。
本来であれば受診をする理由がなかったため予約を入れる段階から「あれ?もう手術終わられたのですか?」とクリニックのほうも不思議な様子。

しかし、事情を説明すると快く応じてくれました。

担当の医師にこれまでの経緯を説明したところ、「手術自体は次の周期を待っても、ピルを飲んで周期をずらしても大きな差はでない」とのこと。
「もしかしたら病院の事情もあって年明けすぐの手術を避けたかったのでは?」と同業ならではの視点でアドバイスももらえました。

不安は尽きませんでしたが、信頼する医師の意見を聞けたことで少し気持ちは落ち着きました。

 

ついに子宮内膜ポリープ切除手術当日!

不安はありながらも、年が明けるとすぐに手術の日はやってきました。

当日は午前中にいつもどおり仕事をこなした後、軽めの昼食を済ませ、時間に余裕をもって午後からクリニックへ。昼食後でも水分補給は問題なかったので、指定された時間に鎮痛剤を飲んでから出発しました。私は手元にあったロキソニンを飲みましたが、人によってはクリニックで内服薬や座薬で鎮痛剤投与される場合もあるそうです。

手術する場所はなんといつもの内診台!

左右の腕に1本ずつ、子宮をやわらかくして痛みをやわらげる注射が投与されると、いよいよ始まるのだなと緊張感が増してきました。心臓の鼓動が早くなっているのを感じながら、「こちらにどうぞ」という看護師について手術場所へ。

「では、こちらで準備をお願いします」と案内された場所は、なんと先日の診療でも使った内診台でした。

「え?ここで手術するの?」と思っていると奥のほうから「準備ができたら内診台に移動してね」という医師の声。このときの私の服装は、家から着てきた服のままです。手術といえば、手術着に着替えて手術室で受けると思っていた私のイメージは見事に外れたのでした。

緊張で血圧は急上昇!中止の可能性も…

内診台での手術というのが、かえって緊張感を膨らませます。心臓の鼓動はますます早くなり、こめかみのあたりの血管が脈打つのがわかるほど。緊張で呼吸が浅くなっているのを感じながらなんとか準備を整えると、恐る恐る内診台へと昇ります。

もう緊張はピークで、指に取りつけられた血圧計の数値はみるみる上昇していきました。見かねた医師から「今からでも中止の判断はできるからね」と心配の声がかけられます。「ここまできて中止にしてなるものか!」と、自分に「落ち着け…落ち着け…」と暗示をかけ続け、なんとか手術がスタートしました。

 

本記事では、移植周期の検査で子宮内膜ポリープが発覚し、手術することになったゆうこさんの体験談をお届けしました。

続いての▶▶ついに子宮内膜ポリープ切除手術に挑んだ私。手術の最中の気持ち、そしてその後の経過は

では、ゆうこさんが実際の手術で感じた痛みや、帰宅後の様子をお伝えします。

 

1 2

スポンサーリンク