40歳の現役東大生、小学生時代の成績は意外にも「オールB」。親の教育方針は

ぼくの小学校時代の成績はすべて「B」だった

ぼくの成績はABCの三段階ですべて「B」。

「A」を取ったことがなかった。評価については不満がなかった。自分が相対的にどの程度勉強ができるのか知らなかったからだ。テストの点は自分の点数しか分からない。

 

いつも100点だったから、他のみんなも100点だと思っていた。しかし、教員に対しては「理不尽かつ不合理な大人」という印象を持っていて、これは小学校から大学まで変わらなかった。

 

他人のテストの点数が分からないので、賢い友人というのは印象で決まる。この人は成績が良さそうだな、言っていることがまともだな、塾に通っているな、そういった情報で判断する。

 

ぼくのクラス6年1組には4人の賢い人間がいた。

 

そのうち二人は私立の中高一貫校に行き横浜国立大学に入った。

一人はぼくと同じ公立の中学から学区で一番難しい光陵高校に行き、横浜市立大学の医学部に入った。

彼女は昔から医者を目指していて、お兄ちゃんは東大卒だ。もう一人も光陵高校に行き、一浪して早稲田に入った。

 

彼らの進学先を知ったとき、「昔から頭が良かったもんな」と思ったものだ。

当時は中学受験をするのはクラスの2割くらいで少数派だった。だから、受験をして私立中学に進んだ人たちについては「気づかなかったけど、賢かったんだ」と思ったものである。

 

違うクラスにも賢い人たちがいて、そのうち何人かはフェリスに進んでいた。中学受験のフェリスはとてつもなく難しいらしい。

ぼくは「すごいなぁ」という単純な感想を口にするだけだった。

 

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■編集部より

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