「発達障害も治るから!」と、久しぶりに再会した友人がすすめてきたものとは
「お土産」として持ち込まれた健康食品
約束した場所は、都内の繁華街。昔から群を抜いておしゃれだった彼女に、私はすぐ気が付き声をかけたのですが……何かがおかしい。
過剰な笑顔、強引なテンション、そして目の奥の妙なギラつき。彼女はもともと明るい性格ではあったけれど、そういうナチュラルさとは少し離れていて……なんとなく不安が胸をよぎりました。
私たちは、挨拶もそこそこにカフェレストランへ。当時の昔話に盛り上がっていたのもつかの間、彼女は本題を突きつけてきました。
「ハナのインスタ見たよ? 近況を知って心配になっちゃって! 今日はお土産持ってきたんだ」
そう言ってカバンの中から取り出したのは、サプリメントやジュースなどの健康食品。彼女は、現在の職業を「健康のエキスパート」だと言い、その商品をひとつずつ丁寧に説明。そして、商品の一つを手際よく混ぜて、グラスに注ぎました。
「良かったら味見してみて」
久しぶりの再会なのに、この強引さには正直引いてしまいました。でも、気まずさから一口だけ飲んでみたところ……まっっず!!
口から魂が抜けていくような私の様子を見て、彼女は言いました。
「初めて飲む人はやっぱり『まずい』って言うんだよね。でも体が浄化されると、おいしく感じるようになるの。ハナちゃんは継続して飲んだほうがいいよ、絶対!」
「発達障害も治る」?子育ての弱みに付け込む勧誘
そして彼女は、さらに衝撃的なことを言いました。
「ものすごく体にいいものだから、子どもに飲ませてもいいんだよ。発達障害も治ると思うよ」
……でた!
私がそのとき思ったのは「これで何度目だろう」ということでした。
本編では、ハナさんがSNSに投稿したささいな愚痴がきっかけで再会した友人から、思いがけない勧誘を受けた体験をお届けしました。
▶▶ 「育てにくさ」に付け込まれないで。不安な時ほど“すぐ決めない”を大切にしたい理由
では、子育てに揺れる心につけ込む“言葉巧みな勧誘”と、私が身につけた防衛策についてお話しします。
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