「勉強しない」「テストもダメ」先生の呼び出し常連の子どもがその後、有名私立中→【東大医学部】へ。親は一体何したの?
東大医学部に進学。「それでも俺はバカだった」
東京大学理科三類に現役で合格し、医学部に進学した友人Bは、元々勉強のできない子供だった。
今でこそ1学年100名程度しかいない医学部で学んでいて、圧倒的に賢い。
理科三類合格者の賢さは、医学部を目指す人が賢いだけでなく、それが日本国内で最難関であることも大きな要因だ。
医学に興味がなくとも、自分の学力が高いことが理由で理科三類を受ける者がいる。
非常に良くない。
進学校の医学部進学率を見ても思う。クラスにそんなに医者になりたい人間が集まるだろうか。
筑波大学附属駒場高校の2025年の進学実績を見ると、進学者104人中17人が国立の医学部に進学している。16.3%である。
日本一賢い生徒の集まりではあるが、そんなに医者になりたい人間ばかりが集中するだろうか。
「勉強ができるから医者になる」と考えて選択肢を絞らなかっただろうか。多くの人に、優秀な人材が医学に偏ることを危惧してほしい。
Bには医者になりたい原体験があった。
個人が特定されてしまうので言及しないが、そういった動機は、困難に陥ったときにきっと支えになるだろう。別に具体的なエピソードなどなく、「かっこいいから」「お金がもらえるから」と考えて医者になっても良い。職業選択などそんなものである。それでも、医学を学ぶにつれ、責任感や倫理感は身につくだろう。
Bは小学校では全然勉強しない子供だったから、テストはほとんど解けなくて、適当に記入して先生に呼び出されることもあった。
そんなBが4年生のとき親は彼を塾に入れた。勉強の才能があると思ったわけではない。B自身にも正確な理由は分からない。
塾の勉強は、学校以上に難しく訳がわからなかった。もちろん一番下のクラス。しかし、5年生になると少しずつクラスが上がっていった。
当時通っていた日能研日吉校は、1学年200人で8クラスあった。
1番上のクラスは20人弱で、ほぼメンバーは変わらない。Bは最終的に上から3番目のクラスに入った。
3番目のクラスでは、神奈川県の浅野中学を受ける児童が多い。
しかし、受験者10人中9人が落ちてしまった。
Bは駒場東邦を受験して合格。4年生の頃では考えられない躍進である。
なお、最も上のクラスは遠方から通う児童も多く、灘、筑駒、開成を受験する。
※浅野高校の2025年の進学実績は、卒業生261名中東大51名、京大4名、一橋大7名、科学大20名。
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