【「NISA」or「保険」】2025年、どちらにお金をかけるべき? 知っておきたい「保険選び」の新常識とは?
「保障」と「運用」は分けて考える。運用目的なら、圧倒的に有利なのはNISA
NISAと似たしくみなのが、保険では「変額保険」です。変額保険は投資信託での運用と、死亡保険を組み合わせた商品です(終身型・有期型がある)。
ところで、保険は元本が保証されているから安心だと思っていませんか。しかし、「変額保険」では死亡保険金は保証されていますが、元本の保証はありません。運用によっては、元本よりも少ないということもあります。
運用を考えるのであれば、NISAのほうが圧倒的に有利です。「変額保険」の保険料は、保障部分にも充てられます。全額が運用されるわけではありませんし、手数料も高いため、運用商品としては適しません。
メリットは、保険料払込免除特約をつけることで、三大疾病などに該当すると、以後の保険料を払わずに保障を得られることくらいです。
教育資金を貯める目的で、「学資保険」を検討する人もいるでしょう。ただ、NISAは途中で引き出すことも可能です。したがって、こちらもNISAのほうが向いています。
保険は保障、運用は資産形成が役割です。それぞれ分けて考え、見合った方法を活用するのが正解です。
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■BOOK:『NEW よい保険・悪い保険 2025年版』横川由理、長尾義弘・著
■著者
横川由理●よこかわ・ゆり
FPエージェンシー代表、CFP®、証券アナリスト、MBA(会計&ファイナンス)。お金の知識を広めることをライフワークとして、ファイナンシャルプランナー資格取得講座、マネー講座、大学院講師、執筆などを中心に幅広く活動している。著書に『老後にいくら必要か?』『50歳からの資産防衛術』(すべて宝島社)、『大切な人を亡くしたあとのお金のこと手続きのこと』(河出書房新社)、『保険 こう選ぶのが正解! 2024-2025年版』(実務教育出版)、『知らなきゃ損! インフレってなに?』(自由国民社)など多数。
長尾義弘●ながお・よしひろ
ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本年金学会会員。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ〜い保険の話』(宝島社)、『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(すべて河出書房新社)、『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)、『保険の選び方大全100』(自由国民社)、共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)など多数。
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