2025年「インフレ」「円安」時代の「やめるべき保険」とは? 逆に、絶対残しておきたい「お宝保険」は?
「インフレ時代」の今、「生命保険」はやめたほうがいいの?
2024年には、予定利率が少し上がってきました。それ以前は0・25%くらいでしたが、1%という商品が登場しています。予定利率が上がると、保険料が下がります。とはいえ、これはお得だと飛びつくのは早計です。
いまは金利が上がっている時期なので、来年は2%になっているかもしれません。数年後には3%になっているかもしれません。予定利率は契約当初のままですから、金利が上がれば上がるほど損をします。
金利が上がっているときは、長期の固定金利である保険は不利になるのです。逆に、金利が下がっているときの保険は有利になります。
バブル時代に契約した終身保険は予定利率が5・5%もありました。契約している限り、その利率が維持されるのです。したがって、「お宝保険」と呼ばれています。
では、インフレ時代には、生命保険はやめたほうがいいのでしょうか。そんなことはありません。
金利が上がっているとき、終身保険などは不利な商品ですが、相続税対策にはとても有利な商品です。死亡保険金には法定相続人に応じた「非課税枠」という税制上の特典があります。
また、個人年金保険や学資保険も貯蓄型保険なので、インフレには弱いです。個人年金保険はiDeCoやNISAを、学資保険はNISAを利用したほうが効率的です。
ようは、目的に合わせた「使い分け」が大事なのです。
「円安」の今、利率がいい「外貨建て保険」は始めるべき?
2021年から円安傾向が続いています。「円安」は外貨に比べて円の価値が安くなること、「円高」は外貨に比べて円の価値が高くなることを指します。
さて、保険のなかには外貨建ての商品もあります。外貨建て保険は、円建ての保険より利率がよいものです。円建ての予定利率が1%であるのに対して、4%くらいの商品もあります。
当然ながら、外貨建て保険は、円安・円高が保険料や受取額に大きく関わってきます。外貨で増えたとしても、受け取るときに円に換えるなら為替の影響を受けます。
円安傾向のいま、外貨建て保険はどうなのでしょう。以前に入った保険であれば、このタイミングで受け取る金額は増えています。一方、これから入る人、保険料を払っている人は、円建ての保険料が高くなっています。
さらに加入時より円高になった場合は、受け取るときに損をしますが、逆に保険料は安くなります。円高のときに保険料を支払い、受け取るときには円安になっているのが理想的でしょう。
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