2025年「インフレ」「円安」時代の「やめるべき保険」とは? 逆に、絶対残しておきたい「お宝保険」は?

ズバリ、「おすすめできない商品」は? うっかり契約しないよう注意!

円建ての保険に比べると、たしかに予定利率は魅力的です。では、外貨建て保険は利用したほうがお得なのでしょうか。

 

答えはノーです。けっして勧められる保険ではありません、はっきり言って、入らないほうがいい保険です。なぜなら運用として考えるには、非常に不利な商品だからです。

 

まず、保険と運用の両方の機能があるため、保険料がすべて運用されるわけではありません。

 

さらに、販売手数料や解約手数料がとても高いのです。その他、表面には見えてこない手数料があり、効率がいいとはとても言えません。

 

NISAなどで投資信託やETFを利用したほうが、はるかに効率がよくなります。

 

また、外貨建て一時払い保険は、契約4年以内に約6割が解約して、同じ保険に入り直す「回転売買」という販売方法が大きな問題になっています。これは契約者の利益を無視した行為だと、金融庁が「待った」をかける事態に発展しています。

 

いずれにしても、外貨建て保険は販売している側の利益が大きく、契約する消費者側の利益は小さい商品です。販売員から言葉巧みに勧められることがあるかもしれませんが、うっかり契約しないよう、十分に注意してください。

 

 

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>>【関連記事】≪「NISA」or「保険」≫ 2025年、どちらにお金をかけるべき? 知っておくべき「保険選び」の新常識とは?

 

 

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■著者 

横川由理●よこかわ・ゆり

FPエージェンシー代表、CFP®、証券アナリスト、MBA(会計&ファイナンス)。お金の知識を広めることをライフワークとして、ファイナンシャルプランナー資格取得講座、マネー講座、大学院講師、執筆などを中心に幅広く活動している。著書に『老後にいくら必要か?』『50歳からの資産防衛術』(すべて宝島社)、『大切な人を亡くしたあとのお金のこと手続きのこと』(河出書房新社)、『保険 こう選ぶのが正解! 2024-2025年版』(実務教育出版)、『知らなきゃ損! インフレってなに?』(自由国民社)など多数。

 

長尾義弘●ながお・よしひろ

ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本年金学会会員。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ〜い保険の話』(宝島社)、『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(すべて河出書房新社)、『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)、『保険の選び方大全100』(自由国民社)、共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)など多数。

 

 

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